音を奏でる車いす ヤマハグループ、その特徴活かし
ヤマハグループがその特徴を活かし、“らしい”電動アシスト車いすを開発しました。
8分音符のような車いす
この写真、一見すると芸術作品やオブジェのように見えますが、実はこちら、ヤマハとヤマハ発動機が共同でデザインした、電動アシスト車いすのコンセプトモデルです。
「&Y01(アンディ01)」と名付けられたこの車いす最大の特徴は、音楽・楽器の「ヤマハ」と、バイクや船などモビリティの「ヤマハ発動機」が作ったものらしく、「音を奏でる」ということ。
デザインイメージは、波間を思いのままに駆け抜ける白いヨットなのだとか。軽く滑らかな移動が特徴である同社の電動アシスト車イス「JWスウィング」を、ベースモデルに使用しています。
また、本体の両側には薄型のパーカッションを搭載し、ドラムの胴のようなバッテリーカバーと相まって、「楽器に乗る」という新しい感覚を味わう事が可能です。
後ろになびくヨットの帆のようなものは、ヤマハ自慢の「TLFスピーカー」。1.5mm厚の薄型・軽量で、狭い指向性と音の遠達性に優れたスピーカーといいます。コロンとしたボディと後ろに広がるスピーカーは、横から見るとまるで8分音符のように見えるのも“らしい”ところでしょう。
この「&Y01」は、NPO法人「SLOW LABEL」によるプロジェクト「SLOW MOVEMENT ?The Eternal Symphony-」のパフォーマンスで使用され、10月25日(日)に豊洲公園(東京都江東区)にて披露される予定です。
【了】
Writer: 大西紀江(ライター/編集者)
静岡・伊豆出身のライター、編集者。乗りものオタクの総本山ともいうべき某出版社の編集を経て、フリーランスに。以来、自動車を中心に模型から時計まで、幅広く執筆&編集を手掛ける。象の調教師の免許あり。
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