新幹線の車内清掃に効果「魔法のホウキ」とは? 座席は「洗う」ことも

市販されている「魔法のホウキ」 新幹線以外での使い道は?

 東海道新幹線の「魔法のホウキ」、「グリーン車用」もあるそうです。

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足置きが備えられている東海道新幹線N700系のグリーン車(2016年6月、恵 知仁撮影)。

 そのままでも、開いても使えるようになっている、グリーン車の座席足元にある足置き。「グリーン車用」のホウキには突起がつけられており、それをひっかけるだけで、この足置きをかんたんに開けるようになっているのです。やはり、かつては中腰になって足置きを開いていたため体へ負担があったそうですが、この工夫によって解消されたといいます。

 また新幹線メンテナンス東海によると、東海道新幹線の座席はホウキで払うだけではなく、定期的に“洗っている”そうです。まずホコリなどを清掃したのち、バキューム(吸引器)に噴霧ノズルを取り付けた専用の道具を使用。座席へアルカリイオン水を吹きかけるとともに、それを吸い込み、アルカリイオン水の対流、吸引を繰り返すことで、座席内部の汚れまで除去しているそうです。

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水ぬれを検知すると、通知音とともにランプ(矢印の先)が点灯する「魔法のホウキ」(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 この「魔法のホウキ」は市販されており、誰でも購入できます。その開発、製造、販売を行っているパワーテクノによると、バスや船、映画館、ホールなどで使われているそうです。飛行機での使用も考えたそうですが、シートベルトの金属部に反応してしまい、うまくいかなかったとか。

 ちなみに、この「魔法のホウキ(水分検知器付・座席払い箒)」の価格は、パワーテクノのネット通販で1万8333円(税別)です。

【了】

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