自動車の「ゾロ目ナンバー」一部“有料”の方向 「希望ナンバー」27年を経て抜本的に制度みなおし 収益はどうする?
国土交通省は2025年6月25日、自動車の「図柄入りナンバープレート等に関する検討会」の中間取りまとめを発表しました。このなかで、ナンバープレートの大きな4桁数字を任意に選べる「希望ナンバー」の制度についても一部有料化する方針を明らかにしています。
希望ナンバーも一部有料に
国土交通省は2025年6月25日、自動車の「図柄入りナンバープレート等に関する検討会」の中間取りまとめを発表しました。このなかで、ナンバープレートの大きな4桁数字を任意に選べる「希望ナンバー」の制度についても一部有料化する方針を明らかにしています。

この制度は1998年に一部地域からスタート。現在「1」や「777」「8888」などの人気ナンバーは、希望に応じて発出すると当該番号が枯渇する恐れがあることから抽選制となっています。所定の交付手数料はかかりますが、抽選は無料です。
抽選対象番号は、全国一律対象となっている13通りのほか、特定の地域・車種に限って追加される対象の番号があります。同一地域名内で1週間に4者が当選するように設定しているため、特に人気がある番号を希望する場合、ユーザーは当選するまで長い間待つケースもあるそうです。
そこで、人気のある番号の倍率を低減する方法について検討を進めるといいます。そのひとつが「有料化」です。有料の抽選や入札、オークションなどを採用し、その収益を寄付金や社会課題解消のための資金として活用している諸外国の例を参考にするということです。
また、検討にあたっては寄付金を求める方法に限らず、「抽選番号のナンバーの払出し枚数を増やす等の方策も幅広に検討する」とのことです。2025年度内をめどに結論を出すといいます。
ちなみに、「図柄入りナンバープレート」はカラー版とモノクロ版を選べ、カラー版の取得には1000円以上の寄付が必要です。今回のとりまとめでは、モノクロ版を今後、基本的に廃止する方針を打ち出しています。
この寄付金と似たような仕組みを、希望ナンバーの抽選にも導入しようというわけです。あわせて、寄付金の使途についても従来の地域振興などのほか、新たに災害復旧・復興支援も追加するとされています。
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