ボーイングが開発中の「超・超ロングボディの旅客機」どんなもの? 翼は可変式&ANAも導入予定 新たな試験機が飛ぶ
実物とんでもない迫力でしょうね。
ANAも導入予定
ボーイングが開発を進めている大型双発旅客機「777-9」の5機目の試験機が2025年8月5日に初飛行に成功しました。初飛行は、ワシントン州エバレットのペインフィールド発着で2時間27分行われています。

777-9は、JAL(日本航空)やANA(全日空)も導入している「ボーイング777」をベースにサイズアップなどを図りながら、燃費効率の良いエンジンや新設計の主翼の採用、最新仕様のコックピットや客室を搭載した派生型です。初号機の初飛行は2020年で、現在は実用化に必要な認証を得るための試験などが進められています。実運航開始は2026年を予定しており、国内航空会社でもANAがこの機を導入予定です。
777-9は全長77mで、実用化されれば「世界最長の胴体をもつ旅客機」になります。426の標準座席数をもつ大型モデルで、翼幅も70m超。そのため、主翼の先端が折りたたみ式となっており、地上では翼をたたむことで、現在の空港設備をそのまま利用できる機構を備えています。
5号機の初飛行においては、飛行機の操縦性と性能の検証が行われ、テストパイロットは「777-9は飛行性能が素晴らしく、まさに期待通りでした」とコメントしています。この機は量産機に準拠した仕様となり、今後は電磁干渉や落雷に対する耐性の要件への準拠を実証するなどのテストが行われる予定とのことです。
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