「もう限界」富士山“絶景”桜まつり中止へ 住宅街に20万人殺到 “犯罪級のマナー違反”に悲鳴 高速バスと富士急が最寄り

外国人も人気の「新倉山浅間公園桜まつり」の中止が決まりました。

「桜まつり」中止、背景に深刻なオーバーツーリズム

 山梨県富士吉田市は2026年2月6日、例年春に開催してきた「新倉山浅間公園桜まつり」について、2026年の開催を見送ることを決定しました。近年、国内外からの来訪者が急増し、受け入れの限界を超えたオーバーツーリズム(観光公害)が、地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼしていることが理由です。

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新倉山浅間公園(画像:Noppakun Wiropart/123RF)

 新倉山浅間公園は、富士山と五重塔(忠霊塔)、桜という日本らしいモチーフを一つの写真に収められるスポットとして、SNS投稿がバズったことをきっかけに、多くの外国人旅行者が訪れるようになっています。富士急行線の下吉田駅、もしくは中央道の本線上の高速バス停「中央道下吉田」が最寄りで、公園までの道のりは狭い住宅街です。

 桜まつりは約10年前から、地域の魅力向上と交流人口の拡大を目的に開催され、国内外から多くの注目を集め、地域のにぎわい創出に貢献してきたといいます。毎年20万人が訪れる春の風物詩だそうです。

 しかし、「近年の円安やSNSによる爆発的な認知拡大などにより、訪日外国人観光客が予想をはるかに超えて急増。特に桜の見頃には1日あたり1万人以上の来訪者が殺到する事態」となり、住民の生活が脅かされているといいます。

 具体的には「慢性的な交通渋滞」「トイレを借りるために一般民家のドアを無断で開ける」「敷地内への不法侵入」「吸い殻の投棄」などが多発。「民家の庭先で排泄する行為」や、それを注意した住民に対して騒ぎ立てるといった事案も確認されているとしています。

 行政がイベントを開催し続けることに疑問の声も寄せられていたそうです。堀内 茂市長は、「市民の皆様の生活環境と尊厳を守り抜く。そのために、10年続いた『桜まつり』という看板を下ろす決断をいたしました」とコメントしています。

 ただし、イベントを開催しなくても桜の開花時期には一定数の来訪者が見込まれるため、市民の安全確保と混乱防止の観点から、周辺への警備員配置、交通整理、臨時駐車場や仮設トイレの設置といった安全対策は継続して実施するとのこと。対策強化期間は2026年4月1日から17日までで、交通規制は19日(日)まで行われます。市は来訪を検討する人に対し、公共交通機関の利用や、住宅地への立ち入りや無断撮影などのマナー遵守を呼びかけています。

【庭先で排泄…】これが桜の時期の大混雑です(写真)

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