横浜の「異世界から飛んできたような土地」に直径1kmの「まんまる外周道路」と「連絡道路」整備 旧米軍施設の再開発が具体化へ
横浜市に残る広大な旧米軍施設跡地「深谷通信所跡地」の再開発計画が事業化に向け大詰めを迎えています。特徴的な「丸い」土地を周回する道路や周辺の幹線道路を結ぶ新たな道路ができます。
直径1kmの円形跡地、ついに再開発へ
横浜市が2026年3月2日まで、旧「深谷通信所跡地」に計画している公園および墓園、道路の整備について、環境影響評価準備書と都市計画案の縦覧を行っています。2月6日から9日にかけて、地元の泉区と戸塚区で説明会も開催します。
旧「深谷通信所」は横浜市営地下鉄ブルーライン立場駅の南側、泉区の戸塚区に隣接する直径約1kmの「円形の土地」です。1944年に旧日本海軍の通信施設として設置され、戦後は米海軍が接収し、2014年6月に全域が日本へ返還。面積は約77ha(ヘクタール)にも及びます。
航空写真で見ると、住宅街にぽっかり穴が開いたように真円の未利用地が広がっていることからSNSでは「異世界から飛んできた土地」などと話題にもなりました。なお、敷地内には立場駅方面と環状4号線を南北に結ぶ県道(通称かまくらみち)が通っています。
返還後、横浜市は跡地利用の検討を進め、市民からの意見も踏まえて2018年に「深谷通信所跡地利用基本計画」を策定。公園、墓園、道路などを整備する方針が示されていました。
計画の中核をなすのが、約47.7haの広さを持つ「深谷通信所跡地公園」です。陸上競技場、スタンド付き硬式野球場、サッカー場、テニスコートなどが整備されます。敷地の北側には、約13.1haの「深谷通信所跡地墓園」となり、広場のような解放感がある芝生型納骨施設(15000区画)や、市が永年で管理する合葬式納骨施設(30000体)が設けられる計画です。
跡地利用と合わせて、道路整備も計画されています。円形の土地の外周道路として、「深谷通信所跡地外周和泉線」が、また西側に通る環状4号線との連絡道路として「深谷和泉線(西側連絡道路)」が計画されています
外周道路は、跡地をぐるりと周回する延長約3020m、幅員約52mの道路です。車道(2車線)のほか、歩道、自転車通行空間、ジョギング道などが設けられ、公園機能と一体となった空間形成を目指します。
西側連絡道路は、環状4号線と外周道路を結ぶ延長約500m、幅員約16mの道路です。これらの道路が整備されることで、環状4号線やかまくらみちなど周辺道路の交通分散、通学路の安全確保、災害時の緊急輸送路としての効果が期待されています。
今後は2027年頃までに都市計画決定を行い、事業をスタート。そこから全体の完成まで15年程度が想定されています。跡地が広大であることから、市は段階的に工事に着手し、完成したエリアからの部分的に供用していく構えです。





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