日産セレナが6代目へとフルモデルチェンジ!使い勝手は?走りは?進化したポイントをチェック〈PR〉

日産「セレナ」がフルモデルチェンジをして6代目となりました。「子どものいる家族のクルマ」を体現してきた同車の最新型は、どのようなポイントが進化しているのでしょうか、使い勝手や走りをチェックしてみました。

世代を越えて乗り継がれる「家族のクルマ」に新型の6代目が登場

 日産「セレナ」の歴史は、日本中の、たくさんの家族の歴史でもあります。

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「セレナ」は2022年11月にフルモデルチェンジが発表された(茂呂幸正撮影)。

 1991(平成3)年に初代モデルが誕生してから32年という長きにわたり、常に「家族」をど真ん中に置いて開発されてきたミニバンが「セレナ」です。「モノより思い出」というキーワードを強く訴え続け、今では子どもの頃に「セレナ」で育った人たちが、結婚して子どもができたら今度は自分が「セレナ」のハンドルを握るようになった、というエピソードも聞くほどです。

 こうして受け継がれる「セレナ」はついに、DNAである「BIG/EASY/FUN」をのせて、6代目となる新型へとスイッチしました。

 より先進的でプレミアム感がアップしたフロントマスクや、従来から変わらず自由な時間を予感させる広いグラスエリアといった新型「セレナ」のデザインは、時代の変化を先取りしつつ、ミニバンクラスNo.1の広さで家族の楽しいドライブをイメージさせてくれます。シートアレンジやラゲッジの使い勝手なども、さらに進化していると話題です。そんな新型「セレナ」で、さっそくお出かけしてみました。

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ミニバンクラスNo.1の広さを謳う新型「セレナ」(茂呂幸正撮影)。

新型「セレナ」はどう進化しているの?

 大人気グレード「ハイウェイスターV」は、エアロバンパーやサイドシルスポイラーが堂々とした存在感を放っていて、男女問わずどの世代が乗っても馴染む普遍的な魅力がある一方で、3段並んで照らすLEDヘッドライトや専用の16インチアルミホイールといったモチーフが、個性的な魅力をプラスしています。

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LEDヘッドランプは縦に3段並ぶものとなっており、最下段がハイビームとなる(茂呂幸正撮影)。
LUXIONとハイウェイスター専用の16インチアルミホイール(茂呂幸正撮影)。

 堂々として見えても、ボディサイズはほぼ先代と変わらず、ライバルたちが全幅を拡大して3ナンバーのみとなる中、「セレナ」は「X」と「XV」で全幅が1695mmの5ナンバーサイズを保持しているのも、運転しやすいミニバンを探しているファミリーに嬉しいところ(今回、撮影に使用した車両は3ナンバーの「ハイウェイスター」です)。

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「X」と「XV」というグレードは5ナンバーサイズの車幅となる(撮影車は1715mmの車幅)(茂呂幸正撮影)。

 さらに、サイドとリアのデザインはスッキリとしていて空力性能にも貢献しており、燃費はガソリンモデルで最大13.4km/L、e-POWERモデルで20.6km/L(WLTCモード)を達成しているのも、大きな魅力となっています。

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「X」と「XV」というグレードは全長4690mm全幅1695mm全高1895mm(撮影車は全長4765mm全幅1715mm)(茂呂幸正撮影)。
燃費はガソリンモデルで最大13.4km/L、e-POWERモデルで20.6km/L(WLTCモード)と良好だ(茂呂幸正撮影)。

 外観以上に新しくなったのが、インテリアです。室内長3135mm、幅1545mmとミニバンNo.1の広々空間は、メーターフードをなくした低いダッシュボードに加え、ボタン式の電制シフトノブを採用したことで、視覚的にも無駄な突起物のないスッキリとした広さを実感させてくれます。大きな窓とたっぷり余裕のあるシートで、開放感とゆったり感が両方手に入る空間です。

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新型「セレナ」にはシフトノブがない代わりに、ボタン式の電制シフトノブが採用されている(茂呂幸正撮影)。
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新型「セレナ」は従来同様「ゼログラビティシート」を採用している。非常に疲れにくいと評判のシートだ(茂呂幸正撮影)。

 さらに、標準の7インチカラーディスプレイも、オプション設定の12.3インチカラーディスプレイも、鮮明で多彩な情報が見やすく、便利なステアリングスイッチが標準装備となっています。

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12.3インチの大型ナビは3分割表示なども可能な多機能ナビだ(茂呂幸正撮影)。
ハンドルにはステアリングスイッチ類があるほか、ガソリン車にはパドルシフトも備わる(茂呂幸正撮影)。

家族のための工夫を感じさせるシートアレンジ

 そして、「セレナ」独自のシートアレンジが自慢の3列シートは、LUXIONをのぞく全車が8人乗りです。その2列目の中央席は「スマートマルチセンターシート」といって、1列目にスライドすればアームレストやティッシュボックスも入る収納として使え、2列目がキャプテンシートに早変わり。ゆったりと座れる7人乗りになるのです。

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2列目シートの中央席に注目(茂呂幸正撮影)。
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背もたれが倒れ、アームレストの状態になった(茂呂幸正撮影)。
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「スマートマルチセンターシート」は運転席側にも移動可能で、2列目が完全なキャプテンシートになった(茂呂幸正撮影)。

 この時に、2列目シートは左右が横スライドするので、たとえば2列目にチャイルドシートを装着していても、3列目に乗り込むためのスペースを大きく取れるのがいいところでしょう。超ロングスライドができるから、VIPセダンもびっくりの広々とした足もとスペースで、くつろぎながらドライブすることも可能です。

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「スマートマルチセンターシート」を倒してアームレストにして2列目シートに座っている状態(茂呂幸正撮影)。
2列目シートは両席ともに左右へのスライドが可能で、ドア側に通路を作ることが可能になる(茂呂幸正撮影)。

 子育て期には、2列目に子どもを座らせたらそのまま運転席へ移動できたり、3列目へ移動して荷物を取ったりできるウォークスルー機能があると大助かりなものです。一般的な8人乗りミニバンでは、2列目から3列目のウォークスルーはできないのですが、「セレナ」ならスマートマルチセンターシートをスライドするだけで、全ての席のウォークスルーができます。雨の日や猛暑の日、子どもが機嫌を損ねた時にもサッと車内を移動できて便利でしょう。

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「スマートマルチセンターシート」を運転席側に移動させれば3列目との移動も便利なウォークスルーに(茂呂幸正撮影)。

 また、2列目シートにスマートマルチセンターシートをセットして、大人3人で座ってみましたが、見た目よりずっと座り心地は快適でした。3列目シートも余裕の足元スペースで、前後スライドができるから座る人に合わせて使えますし、ドリンクホルダーはもちろんUSBポートも折り畳みテーブルもあって、ロングドライブも快適だと感じました。

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大人3人のうち左右の男性が100kg超えの圧迫感という状態にも関わらず、筆者(まるも亜希子)はさほど狭さを感じなかった様子(茂呂幸正撮影)。
運転席と助手席シートのバックにはテーブルと小物入れが配置されており、テーブルには紙パック飲料も挿し込める(茂呂幸正撮影)。
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タイプCのUSBも完備されている。グレードによって差異はあるが撮影車はタイプA端子がフロントに1個、タイプC端子が計5個ある(フロント1個 、セカンド2個、サード2個)(茂呂幸正撮影)。
運転席と助手席シートのバックにはテーブルと小物入れが配置されており、テーブルには紙パック飲料も挿し込める(茂呂幸正撮影)。

 乗り降りの際には、3列目に座った状態で押せるドアの開閉スイッチがあり、誰にも頼らずひとりで開け閉めできるのがいいところです。

【画像】日産セレナのシートアレンジなどをたっぷり見る!

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Writer:

カーライフ・ジャーナリスト。20年以上に及ぶ国内外での取材経験を生かし、雑誌・ウェブサイト・TV・ラジオ・トークショーなどに出演・寄稿する他、安全&エコドライブのインストラクターも務める。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年〜)。現在はYoutube「クルマ業界女子部チャンネル」でもユルく楽しいカーライフ情報を発信中。

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