吹雪でも大丈夫!? 雪の撮り鉄で最新カメラの鉄道検出を体感〈PR〉

「キヤノンのミラーレスカメラで撮り鉄をしませんか?」そんな依頼が舞い込んできました。聞けば「EOS R6 Mark Ⅱ」で、冬の北海道を駆ける列車たちを撮影し、その使い勝手を体感してほしいとのこと。普段は一眼レフカメラを使用したクルマの撮影をする仕事がメインで、鉄道写真は趣味で撮る程度の私。「そんな自分でいいのか?」と一瞬心配になったものの、「北海道で撮り鉄ざんまい」という魅力が勝って快諾したのでした。

2日目はついに「除雪列車」撮影

 2日目は宿泊地である旭川から北上して、宗谷本線の智恵文駅〜日進駅間にある橋の上から除雪列車を撮影します。めったに撮影できない列車なので「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」で数パターン撮れるようにスタンバイ。降り積もった雪で静まり返った山間の線路。しばらくすると緩いカーブの先の谷間からかすかにエンジン音が聞こえた直後、赤い車体が突然現れました。

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宗谷本線を走るラッセル車の撮影を行う。木陰から突如現れるので合焦速度の速いAFは優位性がある。EOS R6 Mark Ⅱ・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM・F6.7・1/1500秒・ISO800(小林岳夫撮影)。

 即座にトラッキングが先頭車の運転席を認識して、フォーカスが追い続けます。500mm側で山間から現れた瞬間から100mm側までズームを戻しながら、カーブで向きを変えながら向かってくる様子を撮り続けます。除雪列車の速度は想像よりも早くて戸惑いましたが、高速電子シャッターで欲しい一瞬を狙っていきます。

 秒間最大40コマは除雪車が雪をかき分けて進む様子をあますことなく捉えてくれて、飛び散る雪の勢いや質感をじっくり比較して選ぶことができるのは撮影後の強みでもあります。隣で撮影していたお二人も「1日に何本も撮れる列車ではないのでとても緊張したが、カメラに任せて良い写真が撮れた」とのことでした。

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除雪列車を1つのレンズで3パターン撮影した。秒間40コマの高速連写機能によって、欲しい瞬間が切り取れる。EOS R6 Mark Ⅱ・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM・F6.7・1/1500秒・ISO800(小林岳夫撮影)。

 続いて蘭留(らんる)駅近く、宗谷本線を国道40号線が跨(また)ぐ「蘭留跨線橋」に向かいます。ここで2本目の除雪列車撮影です。

 除雪列車は駅構内を通過するため側翼を閉じた状態でゆっくり接近してきます。踏切を通過するとラッセルヘッドの側翼が大きく開き、エンジンがうなりを上げて加速を始めます。引きの構図から斜俯瞰(ふかん)の寄りアングルまで、これも全カットのフォーカスはしっかり合焦していました。

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蘭留駅周辺での撮影を行う。除雪列車は駅構内通過のため側翼を閉じて進行。EOS R6 Mark Ⅱ・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM・F8・1/750秒・ISO800(小林岳夫撮影)。

静寂に包まれた森でのラッセル撮影へ

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速度を上げ、側翼を開いた状態でやってくる除雪列車を撮影。AFは左右にある木々に惑わされることなく、除雪列車にピントを合わせ続ける。EOS R6 Mark Ⅱ・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM・F6.7・1/750秒・ISO800(小林岳夫撮影)。

 この日最後のポイントは塩狩駅〜和寒駅間にある「和寒町19線踏切」。北の大地は日没が早いので15時を過ぎた頃から薄暗くなってきました。ここでのレンズは「RF24-105mm F4 L IS USM」を使用。撮影者の身の回りがしっかりカバーできる画角を持つ、使い勝手の良い1本です。

 しばらくして、踏切が鳴り始めました。本日3回目の除雪列車です。時刻はまだ夕方ですが驚くほど薄暗く、日没で迫る闇と雪が照り返す淡い明るさのせめぎ合いの中を通過する除雪列車を撮るので、ISO感度6400でシャッタースピードは1/1500、絞り値はF4.5に設定。「この暗さの中、こんな早いシャッタースピードで撮れる時代なんだなぁ」などと改めて思っていると、徐行気味で除雪列車がやってきました。

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日没後の宗谷本線を行く除雪列車を撮影。ISO感度を2400まで上げて撮影。感度を上げての撮影も弊害が全くない。EOS R6 Mark Ⅱ・RF24-105mm F4 L IS USM・F4.5・1/1500秒・ISO6400(小林岳夫撮影)。

 日没直前の寒い雪景色の中、ほのかな暖かさを感じる前照灯がアクセントの除雪列車がゆっくり通過する…。そんな1枚になりました。

夜には「富良野線」撮影へ

 メインの撮影も終えて旭川市内のホテルへ戻る途中、すっかり夜になりましたが富良野線も撮影することに。常用ISO感度(最高102400)でどこまで撮れるのか? というのを試してみました。場所は西瑞穂駅で、使用レンズは「RF70-200mm F2.8 L IS USM」です。

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夜の富良野線を撮影。暗闇とも言える情景でも、ありのままを確実に写し止める。EOS R6 Mark Ⅱ・RF70-200mm F2.8 L IS USM・F3.5・1/750秒・ISO102400(小林岳夫撮影)。

 唯一の照明は降る雪を照らし、レールやホームに積もった雪はテールライトに染まっています。ISO感度102400、シャッタースピード1/750、絞り値はF3.5。

 この暗さの中でも三脚も使用せずに手持ち撮影です。今回はテスト撮影的な露出設定ですが、駅で停車しているのであれば「EOS R6 Mark Ⅱ」は手ブレ補正レベルが世界最高レベルの最大8段なので、ISO感度をもっと落とした設定で撮ることも十分可能でしょう。

3日目は石北本線での撮影もチャレンジ

 いよいよ3日目、最終日です。石北本線を跨ぐ、国道39号線の「中愛別跨線橋」へ。ここからキハ283系の特急「大雪」を狙います。さっきまでの晴天がうそのように再び曇って雪が降り出しました。

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「中愛別跨線橋」から特急「大雪」を狙う。EOS R6 Mark Ⅱ・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM・F8・1/1000秒・ISO800(小林岳夫撮影)。

「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」で2パターンのアングルを撮ることにします。500mm側では右にカーブしながら林の中を進む姿を撮影しつつ、100mm側で左に曲がっていく姿まで撮ってみました。

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雪降るなか、速度を上げて通過する特急「大雪」。EOS R6 Mark Ⅱ・RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM・F8・1/1000秒・ISO800(小林岳夫撮影)。

 500mm側ではかなりの雪が降っていてフォーカス精度が心配なほか、撮り始めから撮り終わりまで手持ちで追いながら撮った中からピックアップした写真ですが、カメラと列車の間にこれだけ雪が降っているのにフォーカスはやはり完璧に合焦しています。

 小型軽量で持ち出しやすく、乗り物のフォーカス精度が向上した「EOS R6 Mark Ⅱ」。確かな描写力と高性能なスペックの数々は、撮影者が求めるイメージを確実にサポートしつつ想像以上の画像を提供してくれるだろうと実感しました。普段は一眼レフカメラのEOS 6D Mark Ⅱを使用する筆者も素直に「欲しい1台」です。今回撮影地のリサーチをしていただいた、がみさんと欅さんにも深謝しつつリポートを終えようと思います。

≫ キヤノン「EOS R6 Mark Ⅱ」の詳細はこちら

【了】

トークイベント実施決定!

カメラの祭典「CP+2024」会場で、北海道での撮影を振り返るトークイベントを行います。

動画に登場している「がみ」「欅まつや」と、女子鉄アナ「久野知美」さんが出演。

撮り鉄ロケのエピソードで一緒に楽しみましょう!

日時:2024年2月23日(金・祝)16:10〜16:40

場所:パシフィコ横浜 CP+2024 Canonステージ

入場無料(事前登録必要)

≫ CP+2024 Canon特設ページはこちら

【画像】「EOS R6 Mark Ⅱ」で北海道鉄道撮影旅の様子をたっぷり見る!

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