質感そのまま「本物のドクターイエローじゃん!」 JR東海グループの本気「特装版写真集」の凄み ここまで“手間をかけてあげたい”思いを聞いた〈PR〉

およそ四半世紀にわたり活躍したJR東海の「ドクターイエロー」T4編成。2025年12月には引退を記念した公式写真集が出版されました。そして今回、実車の再生アルミを使った特製ケースが登場! 凝ったつくりのケース制作秘話を出版元のウェッジに聞きました。

JR東海全面協力のもと、撮影は村上悠太さんが務めた

「ドクターイエロー」こと923形新幹線電気軌道総合試験車は、運行日が限られているうえダイヤも公表されていないことから、「見ると幸せになれる」と言われています。実際、過去に『乗りものニュース』で行った読者アンケートでも、ドクターイエローを見たことで「大学に合格した」「宝くじが当たった」「夫婦間の会話が復活した」などなど、幸運の体験談が多く寄せられました。

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「ドクターイエロー」こと923形新幹線電気軌道総合試験車。JR東海の「T4編成」は2025年1月、惜しまれつつも引退した(『ありがとうT4 JR東海公式 923形ドクターイエロー引退記念写真集』/村上悠太撮影)

 さて、そんな「ドクターイエロー」のうち、JR東海が所有していたT4編成は2025年1月29日に定期運行を終了しています。同年12月には、鉄道写真家である村上悠太さんがJR東海全面協力のもと撮り下ろした、約400枚を掲載した公式写真集が発売に。ラストランの運転室からの景色、車両基地での入念な整備や洗浄といった、本来は非公開の作業、そしてT4編成を見送ったファンや社員の物語が余すことなく収録されています。

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再生アルミケース付きの特装版『ありがとうT4 JR東海公式 923形ドクターイエロー引退記念写真集』(小林岳夫撮影)

 タイトルは『ありがとうT4 JR東海公式 923形ドクターイエロー引退記念写真集』。5つのチャプターで構成され、A4変製の216ページです。

そんな写真集に、T4編成の再生アルミで仕立てたケースが付属

 この写真集がいま、T4編成の再生アルミで仕立てた特製ケースをセットにして、923個限定で販売されています。ケースのふたにはシリアルナンバー(No.1~No.923)のほか、300系からN700Sまでの歴代の新幹線、またT4編成自体のデザイン監修を手掛けた、鉄道デザイン界の巨匠・福田哲夫さん描き下ろしのイラストをレーザー刻印。実車の“ぬくもり”を感じられる特別な一冊です。総重量は写真集と合わせてなんと約2.5kgあります。

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ケースのふたに刻印された、インダストリアルデザイナーの福田哲夫さん描き下ろしのイラスト(小林岳夫撮影)

 制作を担当したのは、東海道・山陽新幹線のグリーン車に搭載されている雑誌『Wedge』『ひととき』を手掛ける出版社「ウェッジ」。今回、特製ケース制作秘話をインタビューしました。

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なぜ、手間暇かけてアルミケースを付けたのか

 前出の通り、通常版の写真集が2025年12月に発売されてから数か月が経過していますが、この「再生アルミケース付き特装版」の制作は、その1年以上前となる2024年秋(10月〜12月)ごろからすでに動き出していたといいます。

 なぜウェッジは、出版社として「本(紙)」だけでなく、あえて「ケース(金属)」という異例の形での出版に至ったのでしょうか。

 そこには、単なる記念品を超え、「車両の『記憶』を『モノ』として残す」という強い思いがありました。

●ウェッジ編集部: 今回の写真集を制作していた時、JR東海からT4編成が解体され、再生アルミになるということを聞きました。そこで、T4編成の写真集をT4編成の再生アルミで作ったケースに収めたら面白いのではということで、今回の企画に至りました。

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ケースにはT4編成の再生アルミが使われている。アルミの色合いや風合いをそのままにアルマイト加工されている。ところで、本来「923-1000」は欠番のはずでは…?(小林岳夫撮影)

●乗りものニュース編集部: 「発送まで最大6か月要する場合もある」とのことですが、具体的にどの工程に最も時間がかかるのでしょうか?

●ウェッジ編集部: ケースの制作は主に、廃車となったT4編成からアルミを抽出し再生アルミ化する工程、溶接やデザインのレーザー刻印など再生アルミをケースにする工程、緩衝材としてモケット(座席生地)をケース内側にセッティングする工程からなります。どれも大変な工程ですが、このうち、2番目のケース化は特に手作業とならざるを得ず、東京都江戸川区の町工場数社にチームで制作いただいています。

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ケースの内装には、N700Sのグリーン車座席と同じモケット生地を採用した(小林岳夫撮影)

 一つ一つ丁寧に手作業しているからこそであり、制作には全工程合わせて10社近くが関わっているとのことです。そして手にすると実感しますが、“T4編成の素材感”がありありと伝わってくるのです。

●乗りものニュース編集部: 再生アルミにバージンアルミ(新塊)を混ぜているとのことですが、T4編成由来の素材感を出すために工夫した点はありますか?

●ウェッジ編集部: 再生アルミのA6005Cアルミ合金ではケースに適さなかったため、バージンアルミを混ぜてA6063アルミ合金に成分調整しています。制作にあたっては村上悠太さん、福田哲夫さんとも相談させていただきました。例えばケースをドクターイエローの特徴である、黄色で塗るといった案も当初は出たのですが、やはりアルミ本来の風合いを残そうというところは関係者で一致しました。アルマイト加工(編注:耐食性や耐摩耗性を高める特殊な表面処理技術)する必要はありましたが、それ以外はアルミの色合い、風合いをそのままにしました。実車の質感を、手に取った時に「まんまじゃん!」と感じられるように仕上がっています。

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