〈PR〉人気の「観光列車」どう楽しむ? 「フルーティアふくしま」が入門に最適な10の理由
近年、各地に登場している観光列車。活用すると一石二鳥にもなります。特に「フルーティアふくしま」は使いやすいでしょう。ぜひ積極的に観光列車を活用し、より「鉄道の旅」を楽しみたいところです。
各地に登場! 活用したい「一石二鳥」の観光列車
「乗ること」自体を目的にした観光列車が近年、各地に登場しています。車両自体に特別な装飾や演出がなされていたり、車内で特別なサービスが受けられたりするほか、列車に乗って車窓を楽しみつつ、その土地の名物に舌鼓を打つことも可能。移動しながらさまざまな体験、味覚を楽しめる観光列車は一石二鳥、限られた時間を有効に活用できる優れた旅行手段といえるでしょう。
こうした良さが受けてか、各地に続々と登場している観光列車。ただ逆に、それぞれどう違うのか、どんな特徴があるのか、どうやって乗ればいいのか、よく分からない人もいるかもしれません。
そんな人に「観光列車入門」としてオススメなのが、磐越西線(ばんえつさいせん)の「フルーティアふくしま」です。JR東日本が走らせている「のってたのしい列車」のひとつで、福島県内を走ります。
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「フルーティアふくしま」が「観光列車入門」に最適なワケ
「フルーティアふくしま」は2015年4月25日(土)にデビュー。「走るカフェ」がコンセプトで、「フルーティア(FruiTea)」の愛称は、車内で提供されるオリジナルスイーツに使う「FRUIT(果物)」と、基本コンセプトの「カフェ」をイメージさせる「TEA(お茶)」を組み合わせたものです。
なぜこの「フルーティアふくしま」が「観光列車入門」に最適なのか、「10の理由」があります。なお記載の情報は、すべて2017年6月現在のものです。
理由その1「使いやすい“新幹線パワー”」
「フルーティアふくしま」の運転区間は、磐越西線の郡山~会津若松間。郡山駅(福島県郡山市)は東北新幹線の停車駅で、東京駅から1時間20分程度、大宮駅(さいたま市)から1時間弱、仙台駅から40分程度と、アクセスが便利な場所にあります。
理由その2「歴史も温泉もB級グルメも」
新幹線停車駅の郡山に対し、福島県会津若松市は歴史のある城下町。近隣には温泉や、ラーメンや蔵で知られる喜多方市といった観光地が多くあります。「アクセスの良い駅」と「旅情のある駅」を結ぶのが「フルーティアふくしま」なのです。
理由その3「SL列車と連携可能」
アクセスに関して、会津若松駅側では、磐越西線経由で新潟方面へ抜けて上越新幹線を利用することなどが可能。また磐越西線の新潟側には、「SLばんえつ物語」(新潟~会津若松)が土休日に走っています(運転日注意)。
「新幹線パワー」を使えば、朝に東京を東北新幹線で出発、郡山駅から「フルーティアふくしま」に乗車し、会津若松で観光したのちSL列車で新潟へ移動、その日のうちに上越新幹線で東京に帰ってくることもできます。
もちろん途中、会津若松の東山温泉などで1泊してもOK。1日でも行けるルートを1泊2日にするので、ゆとりのある旅を楽しめるでしょう。
このようにアクセス良し、観光地良しと、「フルーティアふくしま」は走っている場所が絶妙です。
理由その4「長すぎず、短すぎない所要時間」
「フルーティアふくしま」の郡山~会津若松間における所要時間は、およそ1時間。長すぎず、短すぎず、コンセプトの通り、ちょっとカフェでひと休みする感覚で利用できます。その列車に乗るだけで半日を使ってしまう、ということがないため、旅の自由度も高まるでしょう。
理由その5「多い運転本数」
「フルーティアふくしま」は1日2往復の運転。この点と、先述の通り所要時間と場所が絶妙なことから、旅程に組み込みやすい観光列車です。また「フルーティアふくしま」は一般の快速列車へ土休日、その専用車両が連結される形で走ります(運転日注意)。
理由その6「乗り鉄に人気の磐越西線」
「フルーティアふくしま」が走る磐越西線は、乗ることを楽しむ鉄道ファン「乗り鉄」から人気の高い路線のひとつです。街が広がる郡山駅より峠を越えて会津地方へ入ると、同地方のシンボル「磐梯山(ばんだいさん)」が雄々しくそびえ立っており、旅情をかき立てます。
線路脇にしばしば現れる金属製の柵も、旅情をかき立てます。防雪柵です。冬になればその場所は真っ白になるのでしょう。
また「フルーティアふくしま」が走らない区間ですが、磐越西線の会津若松~新津間には「森と水とロマンの鉄道」という愛称があり、その名の通り、阿賀(阿賀野)川と豊かな木々が新緑、紅葉、雪景色と、季節によってさまざまな姿を見せてくれます。
ちなみに磐越西線は、JR東日本が2017年5月に送り出した豪華寝台列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」のルートになっており、日曜日の「フルーティアふくしま1号」であれば途中、この「四季島」とすれ違います(すれ違わない日もあり)。
理由その7「みんなとでも、ひとりでも」
座席のタイプが豊富で、グループではもちろん、ひとりでも気軽に乗車可能です。
4人掛けのボックスシートは3人、もしくは4人のグループで貸し切ることが可能。2人でも使えますが、その場合は相席になることがあります。またボックスシートは2人掛けも用意。2人が向かい合わせになる形で、2人で乗車する場合に利用可能です 。
そして、窓側を向いた1人掛けの席。こちらは1人から4人で使えます。
座席に荷物入れが備えられているのもポイントです。
理由その8「自由に過ごせる車内」
「フルーティアふくしま」は先述の通り、一般車両による快速列車に2両編成の専用車両が連結される形で、この2両編成は1両が客席、もう1両がカフェカウンターになっています。
このカフェカウンターでは、アイスティーとアイスコーヒーがおかわり自由。座席も用意されており、こちらの車両でのんびりすることも可能です。
カフェカウンターでは福島県内のお菓子やアルコール、オリジナルグッズも販売されています。
ちなみにこのカフェカウンター車両は、「クシ718形」という車両。かんたんにいえば「ク」は運転台付き車両、「シ」は食堂車(ビュフェを含む)であることを意味しています。
このほか「フルーティアふくしま」はパウダールーム、フリースペースのベンチシートも用意。トイレは温水洗浄便座です。
理由その9「フルーツ王国」
福島県はフルーツの産地として知られる場所。「フルーティアふくしま」車内ではその名の通り、福島が育んだ旬のフルーツを使ったこの列車限定のスイーツが楽しめ、日本有数の「フルーツ王国」を、その車窓を眺めながら実感できます。
提供される「スイーツセット」は、福島の人気店「fruits peaks(フルーツピークス)」(本店:福島県郡山市)がプロデュースする福島県産フルーツなどを使用したオリジナルスイーツ2品とホットコーヒー1杯、福島県産品を使用したフルーツジュース1本。ドリンクは先述の通り、カフェカウンターのドリンクバーでおかわり自由です。
2017年6月上旬、「フルーティアふくしま」車内で提供されたスイーツは「福島県産 さくらんぼをトッピングしたフルーツショートケーキ」と「福島県産 さくらんぼを飾ったタルト」の2品でした。スイーツに使われるフルーツは、時期によって変わります。
理由その10「お手頃価格」
「フルーティアふくしま」のきっぷは、一般的な列車のように乗車券と指定席券などを買うのではなく、片道の乗車券と指定席券、スイーツセットが一緒になった旅行商品として発売。「みどりの窓口」ではなく、駅にある旅行センター「びゅうプラザ」、また「びゅう予約センター」への電話で購入します。
郡山~会津若松間の片道乗車券と指定席券、スイーツセットが組み合わされた「フルーティアふくしま」現地発着プランは大人4800円、こども3800円(おとな1名利用の場合は200円増し)。手頃な“ちょっとしたぜいたく”かもしれません。その土地の旬を楽しみながら、移動もできます。
まだまだたくさんある観光列車、もっと「鉄道の旅」を楽しくするには?
このように使いやすい観光列車である「フルーティアふくしま」以外にも、数多くの観光列車が運行されています。活用すれば旅がより楽しく快適、効率的で便利になり、一石二鳥どころか三鳥、四鳥になるかもしれません。
JR東日本グループのびゅうトラベルサービスが運営するメディア「びゅうたび」には、個性的なライター陣による観光列車や旅に関する記事が続々と掲載されており、単に情報を得るだけではなく読み物として楽しめるほか、新しい旅のアイデアが発見できるかもしれません。
またJR東日本国内ツアーサイトでは、観光列車を含むびゅう国内ツアー商品、往復JRと宿を自由に組み合わせられる「JR東日本ダイナミックレールパック」などの申し込みが可能。えきねっとポイントもたまります。
観光列車や旅に関する情報は、「JR東日本国内ツアー」のフェイスブックでも発信中。ぜひこれらを活用し、観光列車でもっと「鉄道」とその旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。