「歩いたほうが早い」ならバス不要? 大都会「新宿の高層ビル街」から消えていく路線バス

東京の新宿駅と高層ビル街の間を巡回する路線バス「新宿WEバス」が、2026年3月末で廃止されます。

高層ビル街を巡る「新宿WEバス」

 京王バスが、東京の新宿周辺を巡回する路線バス「新宿WEバス」を2026年3月31日限りで廃止すると発表しました。

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2026年3月末限りで廃止される新宿WEバス(柴田東吾撮影)

 このバスは地域活性化を目的に2009(平成21)年9月から運行されてきました。青色の専用車両が使われ、2026年1月の段階では新宿駅西口から新宿ワシントンホテル、パークハイアット東京、京王プレッソイン新宿といった大型のホテルを結んでいます。

 これらの施設は新宿駅から少し離れた西新宿の高層ビル群にあり、直線だと1kmにも満たない距離ですが、バスは周辺のビルへの足としても使用されています。

 2026年1月現在、「新宿WEバス」は新宿駅西口の28番のりばから発車しています。西新宿の高層ビル群の南側を一回りして、甲州街道を経由して再び新宿駅西口に戻ります。運行距離は2.67kmで、1周の所要時間は18分。バスは7~19時に24分間隔で運行されています。

 ちなみに「新宿WEバス」の愛称は、西口(W)と東口(E)を連絡するバス・「私たち」(WE)のバスに由来しています。今でこそ、新宿駅西口から西新宿の高層ビル群をぐるっと回るルートになりましたが、当初は“新宿の東西を結ぶ”役目があり、ルートの変更を繰り返して今に至っています。

 2009(平成21)年の運行開始当初は、新宿駅西口→歌舞伎町→新宿三丁目(伊勢丹)→新宿駅南口→新宿ワシントンホテル→東京都庁本庁舎→東通り→新宿駅西口という、新宿駅周辺を時計回りに走るルートでした。

 その後、新宿御苑や西参道への延伸、歌舞伎町ルートの独立などがあり、2024年には新宿御苑ルートや歌舞伎町ルートといった東側のルートが廃止され、西側も2025年に入出庫に関連するルートが廃止されています。

 2025年4月には、新宿駅直近地区土地区画整理事業(新宿駅周辺の再開発)に関連して新宿駅西口のバス停が移設されました。合わせて運用台数が3台から1台に減らされています。かつての「新宿WEバス」の新宿駅西口のバス停は、駅の近くにありましたが、移転を繰り返して遠くなっています。減便により、2025年4月以降の「新宿WEバス」の利用者は前年の半分程度に減っています。

【ビルがよく見える!】他と少し違う「新宿WEバス」の車内(写真)

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