ロシア UACの経営合理化を目的にスホーイとミグを吸収・再編へ

名門スホーイ&ミグの名は残るのでしょうか?

子会社の経営部門を統合 開発設計も集約

 ロシアの国営企業ロステックは2021年3月18(木)、グループ企業のユナイテッドエアクラフトコーポレーション(UAC)、その傘下にあるスホーイ、ミグ(MiG)の各航空機メーカーを統合し、ひとつの航空機開発センターにすると発表しました。すでにスホーイおよびミグはUACの子会社ですが、今回の統合ではさらに踏み込んで経営部門の集約再編を行います。

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UAC傘下のスホーイが開発したSu-27戦闘機(画像:Rostec)。

 これによりUACグループの経営安定性を高め、管理部門を集約最適化し、非生産コストと債務負担を軽減するのが目的とのこと。ただ、航空技術や設計開発部門などは統合しないとしています。これについてUACのユーリ・スリウザー社長は、「統合により約1300億ルーブル(日本円で約1900億円)のコスト削減が見込める」と述べています。

 なお、この統合に伴い、UACグループとしての新たな航空技術設計センターを、モスクワに開設するそうです。

【了】

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