自転車の子乗せ「6歳になったら違反」解消の動き 全国で交通ルール見直し その背景

自転車を子どもと2人乗りもしくは3人乗りする際のルールが全国で見直されています。これまでは、子どもが6歳の誕生日を迎えたら違反、という状況で、そのことを知った親から「どうすれば……」との声も上がっていました。

自転車の子乗せ「6歳未満」ルールが全国で見直し

 広島県警は2021年5月19日(水)、6月1日から変更される県内の自転車交通ルールについて概要を発表しました。
 
 広島では6月から、県の道路交通法施行細則が改正され、自転車の「子乗せ」に関するルールが変わります。「自転車の幼児用座席に乗車可能な者」の条件が、「6歳未満」から「小学校就学の始期に達するまで」になります。つまり、6歳に達する年度の3月31日まで、ということです。

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リアにチャイルドシートを備えた自転車のイメージ。低重心で電動アシストタイプが人気(画像:写真AC)。

「これまで、6歳の誕生日を迎えた子どもを自転車の前後に乗せることは違反になっていました。幼稚園や保育園の年長(5歳児クラス)で、誕生日を境に乗せられなくなる、というのがわかりづらかったことから、年齢ではなく時期で統一します」

 広島県警の広報担当はこのように説明し、ルールをわかりやすくすることで、周知を図る狙いもあるといいます。

 実は広島に限らず、全国の都道府県で同様に定められていた「6歳ルール」を見直すケースが、2020年頃から相次いでいるのです。

【図解】自転車の子乗せ「6歳ルール」どう変わる?

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