「ずらし旅」は定着するか?「コロナ禍の副産物」が未来の旅を変える可能性

コロナ禍を受け、JR東海が人ごみを避ける「ずらし旅」キャンペーンを展開していますが、はたして定着するのでしょうか。「コロナ禍の副産物」によって「新しい空気」もいま、生まれているようです。

東海道新幹線の窓に映った顔を見て

 JR東海が2021年3月、「ずらしmado(マドゥ)」というキャラクターをつくり、声優(山下大輝さん)もキャスティング。この8月には、そのLNEスタンプの販売を開始しました。キャラクターへの声優のキャスティング、LINEスタンプの販売は、JR東海初の試みといいます。

 コロナ禍を受けて2020年7月、JR東海は「ずらし旅」を提案。人ごみを避けるべく、時間や場所、行動などを定番からずらして旅を楽しもう、というもので、それをより分かりやすく伝えるため誕生したのが、「ずらしmado(マドゥ)」です。

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JR東海のキャラクター「ずらしmado」のLINEスタンプ(画像:JR東海)。

「新幹線の車窓から生まれたモンスター」という設定で、JR東海の担当者によると、東海道新幹線で出張中に車窓と、その窓に映る自分の顔を見て、「窓がお客様に『ずらし旅』をご案内したり、お客様を飲み込んで『どこでもドア』のように『ずらし旅』の現地へお連れしたりすると面白いのでは」と考え、通常は主役にならない「窓」を“ずらし”て、PRキャラクターにしてみたとのこと。ちなみに「ズラシマ・ドゥ」「面島 動」といった表記も、真剣に検討していたそうです。

 今後、この「ずらしmado」をあしらったノベルティを制作し、駅や新幹線車内などで子どもたちにプレゼントする予定があるほか、驚かれるようなことを仕掛けていきたいと、JR東海の担当者は話します。

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コメント

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2件のコメント

  1. 感染のリスクは、集団での行動における会話で出る唾液などが大きいと思う。2人とか少数でも片方が感染していたらマスクをしていようが多少の距離を置こうが会話するなりしたら感染リスクは高まる。そういうケースが頻発するのを避けるために「緊急事態宣言」や「まん延~」が発令されているのだと思う。実際はユルユルで結局は功を奏していないのだが。。。一方、出発から帰着まで完全な一人旅、旅先でもほぼ会話をする機会さえなければリスクはかなり低いということになる。「ずらし」よりも「一人客」を歓迎する傾向に改めた方がいいのではないだろうか。

  2. ブルーカラーで3交替の平日休みだったので空いている観光地をだいぶ回ることができた。ただ同僚とはあまり休みが合わなかったので独り者の頃は一人旅。