「ずらし旅」は定着するか?「コロナ禍の副産物」が未来の旅を変える可能性

コロナ禍を受け、JR東海が人ごみを避ける「ずらし旅」キャンペーンを展開していますが、はたして定着するのでしょうか。「コロナ禍の副産物」によって「新しい空気」もいま、生まれているようです。

実はコロナ禍前から「そうだ京都、行こう。」で「ずらし旅」やっていた?

 JR東海が提案する「ずらし旅」。感染症専門医の忽那賢志さんも賛同し、アドバイザーに就任しているそうですが、今後、浸透していくのでしょうか。

 コロナ禍前からJR東海は、すでに「ずらし旅」的な取り組みを行っていたそうです。

 オーバーツーリズムが問題になっていた京都。JR東海はその「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンで、清水寺が朝6時から参拝できるといった情報を伝え、人出を分散できる「朝観光」を勧めていました。

 そのため「ずらし旅」は一過性のものではなく、新しい旅の形としてコロナ後も楽しんでいただけるのではと、JR東海の担当者は話します。

 しかし「ずらし旅」は概念であり、明確な目的地があるわけでもないため、単にそれを言っているだけでは浸透しない、忘れられてしまうという懸念もあるそうです。

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JR東海が2019年に展開した「『そうだ 京都、行こう。』春はあけぼの編」のポスター(画像:JR東海)。

 話を「ずらしmado」に戻しますが、JR東海初の要素が多いこのキャラクター。まずその提案を社内で行うにあたって、通るかどうか、JR東海の担当者は課題も感じていたそうです。また一般的に、鉄道会社は安全・安定輸送が至上命題なせいか、保守的な傾向があるものです。

 しかし提案してみたところ、「どんどん柔軟な発想で新しいことをやっていこう」という方向性で話が進み、「出発進行!」となったとのこと。コロナ禍で苦しい状況を迎えているからこそ仕掛けていこう、という雰囲気に、JR東海社内はなっているといいます。

 コロナ禍でいま、特に交通・旅行業界は濃い霧が立ちこめ、いろいろな空気が変わりました。しかし、よどむ空気もあれば、新しい空気も生まれているようです。霧が晴れたあと、そうしたいわば「コロナの副産物」によって、旅はより豊かになっているかもしれません(そう願うばかりです)。

【了】

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コメント

2件のコメント

  1. 感染のリスクは、集団での行動における会話で出る唾液などが大きいと思う。2人とか少数でも片方が感染していたらマスクをしていようが多少の距離を置こうが会話するなりしたら感染リスクは高まる。そういうケースが頻発するのを避けるために「緊急事態宣言」や「まん延~」が発令されているのだと思う。実際はユルユルで結局は功を奏していないのだが。。。一方、出発から帰着まで完全な一人旅、旅先でもほぼ会話をする機会さえなければリスクはかなり低いということになる。「ずらし」よりも「一人客」を歓迎する傾向に改めた方がいいのではないだろうか。

  2. ブルーカラーで3交替の平日休みだったので空いている観光地をだいぶ回ることができた。ただ同僚とはあまり休みが合わなかったので独り者の頃は一人旅。

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