【今日は何の日?】空母「瑞鶴」が竣工 特にミッドウェー後は大黒柱
空母「瑞鶴」が竣工しました。
1941(昭和16)年の9月25日。旧日本海軍の航空母艦「瑞鶴」が竣工しました。工期短縮が求められた中でも、建造において死亡事故が1件も起きなかったとされます。
前月の8月8日に竣工していた「翔鶴」とは姉妹艦であり、両艦で「五航戦」こと第五航空戦隊を編成。竣工から約3か月後、空母「赤城」や「飛龍」などとともに、総力を結集してハワイ真珠湾への攻撃に参加します。
その後、1942(昭和17)年5月の珊瑚海海戦に参加した際には、スコール(短時間豪雨)に紛れたことにより無傷で帰還。ただし僚艦「翔鶴」が大破したことから、翌6月のミッドウェー海戦には五航戦として参加できず、結果、惨敗を喫したこの海戦を「生き延び」ます。
多数の空母を失い、制空権も徐々にアメリカに握られていったミッドウェー海戦後は、「瑞鶴」が海軍空母戦力の中心となりました。ソロモン、南太平洋、マリアナと、優勢なアメリカ空母部隊と死闘を繰り広げます。
しかし1944(昭和19)年10月、日米の総力を挙げて戦われたレイテ沖海戦が、「瑞鶴」の最期となります。25日、フィリピン・ルソン島のエンガノ岬沖でアメリカ軍の航空攻撃を受け沈没。命中魚雷は7本、爆弾は至近弾もあわせ多数でした。
「瑞鶴」は、旧日本海軍の空母としては最も多くの戦いに従事した「武勲艦」といわれています。
【了】
しかしどうにもならなかった