アメリカよりも早く!?「無人戦闘機」の生産に着手へ 来年までに軍への納入を目指す トルコ
「バイラクタル・クズルエルマ」無人戦闘航空機(UCAV)が量産を正式に開始し、2026年にトルコ軍への納入を予定されています。
ついに無人戦闘機が本格配備か?
トルコの防衛企業であるバイカルは2025年8月3日、自社の開発している「バイラクタル・クズルエルマ」無人戦闘航空機(UCAV)が量産を正式に開始し、2026年にトルコ軍への納入を予定していると発表しました。

セルチュク・バイラクタル取締役会長は量産発表に際し「世界最先端の軍用航空技術を代表する『クズィルレルマ』がバイラクタルによって製造されるだけでなく、これはトルコ国内で初となる航空機の本格的な運用でもあります」と述べました。現在、クズルエルマは現在6号機が最終組み立て段階にあるようです。
また同氏はクズルエルマの量産に合わせ、「かつては自国で航空機を設計することさえできなかったトルコが、今や無人航空機技術の世界的リーダーとなった」と述べ、さらに、「トルコは世界市場の65%を占めており、そのうち60%はバイラクタル社が占めている」と、トルコの航空技術における急速な進歩もアピールしました。
クズルエルマはレーダーにうつりにくい、いわゆるステルス性能を有する無人機として開発が進められています。最高速度900km/hと超音速機ではありませんが、ジェットエンジン搭載で、高い機動性を有し、空母艦載機としての運用も予定されています。
同機は。敵対勢力の空域でもステルス性能を活かして任務を遂行できる能力があります。これにより、複雑な防空網を突破し、さまざまなターゲットに対して有効な攻撃が可能で、精密攻撃、空中戦、偵察など多岐にわたる任務に対応することを想定しており、先進的なセンサーと武装システムにより高精度な攻撃と情報収集が実現します。
このタイプの軍用機をアメリカやイスラエルなどの航空宇宙大国に先駆けて量産体制に以降するということで同社は、「これは前例のない快挙であり、戦場における次世代ドローン技術においてトルコが先頭を走っていることを示している」と強調しています。
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