ワオ! 半世紀前のロンドンタクシーをレストア+EV化 用途は役員車! 両備HD
かかった費用は……高い? 安い?
両備バス元社長が買い付けた車両を蘇らせた
両備ホールディングスは2021年9月21日(火)、社内カンパニーである両備テクノモビリティーカンパニー(岡山市)が、1978(昭和53)年にロンドンから輸入したオースチン社製タクシーをレストアのうえEV(電気自動車)に改造し、エコ車両として蘇らせたと発表しました。
この車両は1969(昭和44)年製造、乗車定員6人の「箱型オースチン」。既存のエンジン車をベースにした「EVコンバージョン」と呼ばれる技術で、家庭用のAC100Vと200Vに対応したEVに仕立てたといいます。
8時間の充電(100V電源の場合12時間以上)にて100~120km(路面状況により異なる)の走行が可能。開発費用はレストア310万円、EV化400万円の計710万円だそうです。
この車両は1978(昭和53)年、当時の両備バス社長、松田 基氏(故人)がヨーロッパ視察の際にロンドン市から買い入れた車両とのこと。輸入直後しばらくはリョービガーデン(岡山市)で展示していましたが、近年は自家用ナンバープレートを取得してイベントなどへ展示車両として貸し出していたといいます。車両の所有は両備ホールディングスで、今後は役員車として使用予定ということです。
改造を担当した両備テクノモビリティーカンパニーは、両備バスの整備工場を前身とし、西日本最大級となる130人の整備士が在籍。その技術力を発揮する場として取り組んだレストアとEVコンバージョンを、今後は主力事業に育てる構えです。
「オリジナルEV車両の開発のほか、EVコンバージョンは量産を目指します。ハイレベルなレストアの技術はEVコンバージョンと組み合わせ、クラシックカーや旧車が持つ無限の可能性を引き出し、クルマ社会の未来に一石を投じる事業に育てたいと考えています」(両備テクノモビリティーカンパニー)。
【了】
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