欧州去る「三発ジェット貨物機」の貴重な機内とは? ルフトハンザ「MD-11F」最終運航で公開
MD-11ファンにはたまらん……!
フランクフルト空港の公式YouTubeで
ドイツのルフトハンザ・カーゴで使用されていたMD-11F「D-ALCC」が2021年10月17日(日)、LH8161便(ニューヨーク→フランクフルト)で、同社での最終商業運航を行いました。同機の運航終了をもって、同社、そしてヨーロッパの航空会社から3発ジェット機が姿を消すことになります。
日本の航空会社でも採用されていたこともある、マクダネル・ダグラス社のジェット旅客機DC-10、そして、そのハイテク派生型MD-11。両翼に2基、垂直尾翼の下に1基のエンジンを備えた「3発ジェット」レイアウトが大きな特徴です。
MD-11FはMD-11の貨物専用型で、ルフトハンザ・カーゴでは1998(平成10)年から導入。最大19機が運航されてきました。当時一般的であった4発ジェット機と比べ、燃費効率などが良いことが導入理由だったそうです。現在MD-11Fはルフトハンザ・カーゴのほか、フェデックスやUPSなどの北米系の貨物航空会社が使用しています。
このたびの最終便を担当したD-ALCCは導入3号機にあたります。最終フライトに際し、機体には「Farewell」と「Thank you, MD-11」の文字が書き込まれました。同機は今後、アメリカの貨物航空会社で活躍予定です。
退役にともなって、ルフトハンザ・カーゴの拠点であるフランクフルト空港の公式YouTubeアカウントでは、D-ALCCの退役特別動画を17日に公開。同機の外観のほか、客室、コックピット、貨物搭載の様子などを紹介しています。
【了】
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