「橋が少ない」東京~千葉に新しい橋ようやく具体化へ もっと増える?
ほかにもある東京~千葉の架橋計画
かねて江戸川や旧江戸川は、「橋が少ない」と言われてきました。千葉県道路整備課も「既存の橋に交通が集中して渋滞が起きている」と話すほか、新たな架橋は、災害時の物資輸送や、帰宅困難者の対応としても必要とされています。
都県境ではないものの、市川市では2019年に江戸川の新たな橋「妙典橋」が開通したばかり。これは外環道の千葉区間(三郷南~高谷JCT)に関連した事業だったといいますが、次なる橋として、今回の「押切橋」の事業に着手する側面があるということです。
実は、東京都の都市計画ではほかにも、江戸川・旧江戸川に橋を架ける計画があります。
ひとつは旧江戸川下流、浦安橋と舞浜大橋の間の「堀江橋(仮称)」です。東京側は都道450号「清砂大通り」、浦安側は「さくら通り」を結びます。どちらの道路も中央に空間があり、架橋の準備ができているのでは、といった印象も。地元議会などでも議論されています。
もうひとつは江戸川の江戸川大橋(京葉道路)の北側、江戸川区上篠崎と市川市大洲を結ぶ「大洲橋(仮称)」です。今回事業化される見込みの押切橋と市川橋のちょうど中間にあたります。ただこちらは、橋に接続する予定の都市計画道路が未整備で、実現は遠そうです。
ちなみに江戸川では、さらに上流の埼玉県三郷市と千葉県流山市を結ぶ「三郷流山橋」の整備も進んでいます。今後少しずつ、橋が増えていきそうです。
【了】
※一部修正しました(2月20日13時24分)。
"「橋が少ない」東京~千葉に新しい橋ようやく具体化へ もっと増える?"の記事中、"東京都江戸川区と千葉県浦安市を隔てる旧江戸川の「押切橋(仮称)」"は"江戸川区と千葉県市川市を隔てる"の間違いです。行徳は浦安市ではなく市川市です。
ご指摘ありがとうございます。修正しました。