開通に期待 東京圏「あとちょっとな道路」5選 そのちょっとの延伸が高い壁?
あと少し、この部分がつながれば便利になるのに――東京周辺には、そのような建設中の道路が多数存在します。今回はそんな「あとちょっとな道路」5路線の進捗を見てみます。
中部横断道も「あとちょっと」が開通
2021年8月、中部横断道の下部温泉早川IC~南部IC間(山梨県)がつながり、静岡~山梨区間が全通しました。「あとちょっと」と思われていた区間が難工事で遅れていただけに、開通はSNSなどでも大きな話題になりました。
東京圏に目を移すと、こうした「あとちょっと」な歯抜け区間のある道路はいくつも存在します。今回はそうした道路を5つ、進捗とともに紹介します。
圏央道(神奈川・千葉)
・未開通区間:藤沢IC~栄JCT(横浜湘南道路)約7.5km、戸塚IC~栄JCT~釜利谷JCT(横浜環状南線)約8.9km、大栄JCT~松尾横芝IC 約18.5km
首都圏をぐるりと取り囲む圏央道は総延長がおよそ300kmあり、そのうち約270kmが開通済みです。未開通なのは千葉県の1区間と、神奈川県側の末端部2区間。いずれも事業が進んでいます。
千葉県の大栄JCT~松尾横芝IC間は2024年度に開通する予定です。神奈川県の藤沢IC~栄JCT(横浜湘南道路)も同年度、戸塚IC~栄JCT~釜利谷JCT(横浜環状南線)は2025年度の開通見込みが示されています。
北千葉道路(市川~鎌ヶ谷、成田市内)
・未開通区間:北千葉JCT(仮称)~鎌ヶ谷市街 約9km、成田市内 約3.7km
※専用部は含まない数値。
北千葉道路は、外環道から北総鉄道沿いを経由し、「成田空港までを最短で結ぶ」約42kmの道路。開通済みの鎌ヶ谷市から印西市までの北総鉄道に沿う区間は、一部、最高速度70km/hの自動車専用部を有する快走路です。
成田市側、成田ICまでの延伸工事は進んでいますが、東京側は、鎌ヶ谷市街でプツリと途切れ、外環道までのあいだは長らく事業化もされていませんでした。
しかし、このうち外環道の北千葉JCT(市川市)から松戸市にかけての約3.5kmは2021年度に事業化されました。側道と専用部で構成され、専用部は有料道路となる見込みです。
圏央道のジャンクションやインターができたところは皆、豊かな水田や自然がありました。
それらをことごとく潰して巨大なジャンクションがそびえたったのです。
朝比奈インターでも手つかずの森に巨大なトンネルを通しています。
NEXCOや首都高には損なった生物多様性を取り戻す努力をお願いしたいものです。
計画にはあるか無いかは分かりませんが首都高2号の戸越と第三京浜の玉川も近いようで遠いですし、首都高1号入谷〜千住新橋も近くて遠い…
両方繋がれば渋滞緩和にもなりそうですよね。