ロシア軍の防空基地をウクライナ特殊部隊が“集中攻撃”厳重に守られた最新レーダーも破壊か

ウクライナ国防省は2025年8月8日、ドローンによる攻撃を担当する特殊部隊「プリマリ(幽霊)」が、ロシア軍の上陸用舟艇や移動式レーダーを攻撃する様子を収めた映像を公開しました

ドーム状の建物ごと破壊か

 ウクライナ国防省は2025年8月8日、ドローンによる攻撃を担当する特殊部隊「プリマリ(幽霊)」が、ロシア軍の上陸用舟艇や移動式レーダーを攻撃する様子を収めた映像を公開しました。

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ロシア軍の「ポドリョート K-1」(画像:ロシア国防省)

 公開された映像は、クリミア半島のアイ・ペトリ山にある防空基地を攻撃した際のものとされ、国防省によれば、特殊部隊のドローンはミサイルや対空機関砲などの迎撃を回避しつつ侵入し、「ネボ-SVU」「ポドリョート K-1」「96L6E」などのレーダーシステムに損害を与えたとしています。

 これらのレーダーは、以前クリミア半島の防空システムが大きな損傷を受けたことを受けて、自爆型ドローンなどの攻撃から守るためにドーム型の施設内に設置されていました。しかし今回の攻撃では、そのドームごと破壊されたとされています。

 ウクライナ国防省は「主要なレーダーシステムを焼き払った」と発表し、「ロシアは高価な装備をドーム内に隠そうと試みましたが、アイ・ペトリの基地も例外ではなく、そのドームも攻撃を受けました」と説明しました。

 なお、破壊されたレーダーの一つ「ポドリョート K-1」は2015年から配備されている比較的新しいの移動式レーダーで、1基あたりの製造費はおよそ500万ドル(約8億円)とされています。

 このほか、同特殊部隊はプロジェクト02510型の上陸用舟艇「BK-16」に対する攻撃も成功させたと主張しています。

【画像】防空で貴重な装備…ロシア軍の移動式レーダー

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