なぜ “強面動物”を旅客機の機首に? “世界一顔が怖い旅客機”シリーズ 「サメ」の新型誕生
獣→飛行機への変形場面で、記者は某アニメの進化シーンを思い出しました。
エンブラエル「E190-E2」の性能アピール用特別機
2022年2月18日(金)まで実施のシンガポール航空ショーにあわせ、ブラジルの航空機メーカー「エンブラエル」が、とある派手な特別塗装を施した旅客機が初公開しました。「テックシャーク(TechShark)」の名称を持つこの機体、“やけにメカメカしいサメ”のデザインが、胴体全体に施されているのです。
「テックシャーク」の塗装をまとうのは、エンブラエルの最新鋭機種のひとつ「E190-E2」。「リージョナル・ジェット」に分類される100席前後の席数をもつ比較的小型のジェット旅客機で、優れた燃費効率や高い経済性が特徴とのことです。
メカメカしいサメの塗装をまとうのは、E190-E2を始めとする最新シリーズ「E2」のテーマ「プロフィット・ハンター」に沿ったもの。このテーマはE2シリーズが、顧客である航空会社に多くの利益(プロフィット)を生み出す性能をもつ旅客機であるというアピールポイントを示したものです。
これまで「プロフィット・ハンター」特別機は、航空ショーでの展示に合わせて、新デザインのものが生み出されてきました。またこれまでは、ライオンやトラなど自然界で強者、つまり「ハンター」とされる動物が胴体に緻密に描かれてきています。
今回の「テックシャーク」は「ハンター」たるサメと、ハイテク性を示す「テック」を組み合わせたデザインとに。同機はシンガポール航空ショー期間中に静態保存されています。
【了】
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