なぜ実現?JALのCA、制服姿で「日本一魅力のない市」の川沿いに12人並ぶ 珍景の裏側
山武市…これ読めますか?
全国最下位タイの997位に
ブランド総合研究所が2020年10月発表の、自発的にエントリーした自治体を対象に実施された市町村別の「魅力度ランキング」で、全国最下位タイの997位となったのが、千葉県北東部に位置し、九十九里浜に面する山武(さんむ)市。――「日本一魅力のない市町村」としてある意味で注目された、同市市役所近くにある川沿いの歩道に、2022年3月のとある日、制服を着用したJAL(日本航空)の現役CA(客室乗務員)12人が並びました。
これはJALのCAで構成される地域活性化のための社内チーム「JALふるさと応援隊」の活動の一環で、応援隊員が山武市公式YouTubeチャンネルに出演し、山武市内の商店や観光スポットなどを体験、感想を語る映像を配信。同市の魅力発信につなげていくという企画の撮影風景です。動画は全11回構成で展開され、この「川沿いに制服のCA」の図は、この動画の最終回(vol 11)の撮影風景だったのです。
JAL成田支店の大八木淳子支店長によると、「山武市とJALは、成田空港開港以来、空港近隣自治体として、長いお付き合いがある」とのこと。このコラボレーションも、この関係性ゆえに実現したのかもしれません。
出演者として参加したJALの「ふるさと応援隊」に所属するCAのひとりは、「私は千葉県出身なのですが、実は撮影が始まるまで山武市に強い印象がなかったのです」といいます。ただ、その後「実家のお米が山武市産であったことや、幼少時にいったいちご狩りが山武市であったことを知り、実は絆深い街だったんだと知ることができました」(同CA)と、印象の変化を話します。
山武市の担当者はこの動画企画を通して、「自分たちが知っている市のよさが、本当に外からみても本当に魅力的なのか、正直が自信がなかったのです。ただ、今回の動画でCAのみなさんが楽しんでいるシーンなどを見ると、(山武市には)しっかりした魅力があるのだなと思いました」と話しました。
【了】
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