ほぼ崖!? 東京で「最も急な坂道」とは 止まるの至難「37%勾配」

あり得ない角度で立っている車止め

 最急勾配区間は10mあるかないかというほど短く、道路の中央部は、歩行者のため人ひとり分ほどの幅で階段状にくり抜かれています。その左右の傾斜は、確かに立っていられないほどで、小走りだと「停まれない!」と思うかもしれません。

 最急勾配区間の下にも、湖畔通りからの車両をブロックする車止めが2つあるのですが、ちょっとおかしな立ち方をしています。地面から垂直に立つのではなく「傾斜に垂直」、つまり、横から見ると少し寝かせたように立っているのです。

「この傾斜を降りているあいだ、体はこんなに前のめりな角度になっているのかも……」と思うとともに、停まれなくなった人や自転車を「車止めで受け止めてやる!」という気概のようなものも感じました。

 周辺には、湖岸道路と下の湖畔通りを結ぶ路地がいくつもあり、この路地の西側にはクルマも通れる28%勾配の標識が立つ急坂もあります。この一角は、周辺のなかでも古く、1960年代の航空写真をみても、すでに造成されていることがわかります。現行の道路構造令が制定される前の、古い道といえます。

 一方、37%勾配のある路地からすぐ東側の一角は、後から造成されており、急坂にも変化が見られます。37%、28%勾配の道とも、まっすぐの急坂なのに対し、こちらは道の幅もやや広く、勾配を稼ぐためか、道路をあえてクランク状に切りまわしています。見通しは悪くなるものの、少しでも通行しやすくするための工夫でしょう。

【了】

【停まれない!】東京で最も急な坂 写真で見る

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コメント

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5件のコメント

  1. 目黒駅からドレメ通りを抜けた先の坂道の事だろ?と記事を読んだら全然違った。
    あそこは15%なので37%にはほど遠い・・・

  2. オートマでもシフトを2にしないと無理

  3. 何度が分からないが原付きは上れない、軽自動車も無理っぽい坂道がある
    ただサイドに何軒か住居があるから上れるのかな
    雪が降ったらほとんどアウトだろう

  4. こちらは車停めがあり、自転車では登れませんでしたが、隣の28%は登れました。

  5. 広告邪魔過ぎてもう見る気失せたわ