全通間近「環5」全通まで「残り2か所」進捗は? 新宿・池袋に地下トンネル
都市計画上も異例の「環5」 微妙につながってない?
実は都市計画としての環状5号線は「環5の1」「環5の2」の二つに分かれています。
●環5の1
港区南麻布の天現寺橋を起点に、「明治通り」の名称とともに、渋谷・新宿・高田馬場・池袋を経由し、JR王子駅西側の飛鳥山交差点までを結びます。前出した通り、新宿駅・池袋駅の周辺は未整備で、「明治通り」とは別ルートで、本来の「環5の1」としての計画が進められています。
●環5の2
王子駅北側の王子三丁目交差点から「明治通り」として南東へ進み、尾久・三ノ輪を経由して、京成の新三河島駅を過ぎてすぐの宮地交差点が終点です。こちらは全線で4車線化が完了しています。
この2つの路線は1km弱を隔て、国道122号を通じてほぼ繋がっているように見えて微妙に繋がっていません。1947年の最初の指定時点からふたつは分かれており、環状道路の中でも異色です。
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未開通区間だけでなく、街路事業も各所で行われています。現時点で事業化されているのが、戸山工区と北参道工区、神宮前工区、神宮前(2期)工区。くわえて今年4月には新規事業箇所として上池袋~西巣鴨間が事業化されています。
どの工区も既存の道路と同じ4車線のままですが、中央分離帯と右折レーン、路肩を整備し、歩道を拡幅することで、幹線道路としての課題解決を図ります。
新規箇所をのぞいて大部分で用地取得が完了し、順次工事を待つ段階となっています。
【了】
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