全通間近「環5」全通まで「残り2か所」進捗は? 新宿・池袋に地下トンネル

戦後すぐに生まれた都心の都市計画道路のひとつ「環状5号線」がいよいよ全通に近づいてきました。残るは新宿・池袋周辺の2か所となっています。

新宿と池袋近辺で整備進む「明治通りと別ルート」=「環5」

 戦後すぐに策定された東京都心の都市計画道路のひとつ「環状5号線」が、いよいよ全通に近づいてきました。

Large s
開通間近となった環5の千駄ヶ谷工区(乗りものニュース編集部撮影)。

 環状5号線は、一般的には渋谷、新宿、池袋などを経由する「明治通り」とイコールとされていますが、実は一部、環状5号線としての未開通区間がありました。その未開通区間のひとつがいよいよ開通目前、もうひとつも整備が進んでいます。

●新宿駅周辺「千駄ヶ谷工区」:2022年12月3日開通予定

 新宿御苑西側で明治通りから分岐し、新宿二丁目を経由して新宿六丁目交差点で再び明治通りへ合流します。御苑北縁の甲州街道以北が開通済みで、御苑をかすめる約600m区間が残り新設部です。

 スペースの関係で南行きは地上道路、北行きはその直下の「千駄ヶ谷ぎょえんトンネル」(延長492m)となる2層構造です。開通日は12月3日(土)14時に決定しました。新宿駅東口周辺の混雑緩和に期待がかかります。

 ちなみに、タカシマヤタイムズスクエア前や伊勢丹前を通る明治通りは、環状5号線の支線とされています。

●池袋駅周辺「雑司が谷工区」
 
 明治通りのうち、都電荒川線の学習院下電停がある急坂の途中で分岐、地下に潜り、都電とともに北東へ進路を変え、都電雑司ヶ谷電停の手前で北西に進路を変え、地上に出て東池袋交差点へ接続するところまでが未開通区間です。そこからはサンシャイン60の西側を経て「池袋六ツ又交差点」で明治通りへ合流するまでが、都市計画上の環状5号線です。池袋駅東口の明治通りは、都市計画上は環状5号線ではありません。

 現在の工事状況は、東池袋交差点からのトンネル進入部からはじまり、東京メトロ副都心線・雑司が谷駅の真上あたりまでが進行中。都電の線路を切り回しつつ、地上を走る側道部分も工事が進められています。残る約400m、学習院前へトンネルが抜けていく「1工区」は、まだ地上部分の作業が始まったばかりとなっています。

【全通近い「環5」ルートと工事進捗状況】

テーマ特集「【記事まとめ】高速道路、バイパス 次に開通するのはどこ?工事の進捗は?【道路計画特集】」へ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。