ハワイ真珠湾攻撃が失敗したかも!? 旧日本軍・大本営が震撼 民間旅客機墜落事件の顛末

太平洋戦争勃発直前の12月1日、戦う前にアメリカやイギリスに作戦計画が漏れる危機がありました。なんと支那派遣軍総司令部の作戦命令書を乗せた航空機が台湾を離陸後、中国国民党政府の勢力圏付近で消息を絶ってしまったのです。

不時着機は爆撃で破壊!機密文書の行方は?

 頼むから海に墜落していてくれという旧日本陸軍の願いも空しく、12月3日には仙頭と広州の中間付近の山岳地帯に墜落しているのが発見されます。DC-3「上海号」の機首は破損していましたが、胴体部分が原型を留めており生存者がいる可能性がありました。しかし、同地は敵勢力圏であったということで、直ちに不時着機を爆却(爆撃・焼却)せよという命令が司令部から下り、直協機による爆撃で処分されることとなりました。

 ただ、上海号に搭乗していた乗客のうち数名は生存しており、そのうち杉坂少佐と久野寅平曹長については敵に情報がわたるのを恐れ、機密書類を破棄後、広州への脱出を図ります。

 その途上で、杉坂少佐は敵との戦闘で戦死、久野曹長に関しては運よく敵勢力を脱出し、7日に広東駐留の日本軍に保護されます。その際に、書類をすべて破棄したことが久野曹長から伝えられたことで、大本営はようやく安堵するに至りました。なお、久野曹長に関しては当時の新聞で「大任を果たした」と称賛されています。

 その翌日、12月8日に日本はマレー半島への侵攻やハワイ・真珠湾への攻撃を皮切りに太平洋戦争を開始しました。もし、「上海号」の墜落で香港攻略の作戦命令書が中国国民党政府を通じてイギリスやアメリカなどにわたっていたら、初戦に見せたような破竹の快進撃はなかったかもしれないのです。

 ひょっとしたら、第2次世界大戦そのものの結末も変わっていたかもしれません。

【了】

【写真】まだ現役で飛んでいる機体もあり! 上海号と同型のDC-3

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ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

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コメント

1件のコメント

  1. 「12月1日、午後12時台湾の〜」とありますが、「午後12時」は誤りで、正しくは「午後0時」ではないでしょうか?

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