阪神初の「課金列車」に長蛇の列 「らくやんライナー」200円で”絶対座れる阪神”大盛況の現場

「確実に座れる列車で、楽に帰っていただければ」

 「らくやんライナー」は6両編成。大阪梅田方面から1~5号車は大阪梅田駅からの乗客専用、6号車は野田駅からの乗客専用の車両です。各車両は定員30名で、座席指定こそありませんが、ゆったり座れる人数に設定されています。

 気になるのが、整理券を持たない乗客がうっかり乗ってしまわないかということ。これは、開閉するドアを各車両1カ所のみに絞り、さらに乗務員を各車両につき1人乗車させて対応するそうです。

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有料列車「らくやんライナー」運行初日を迎えた大阪梅田駅(鶴原早恵子撮影)。

 今回、阪神電鉄が有料臨時列車の運行に至ったのは、ダイヤ改正に合わせて「便利なダイヤは当然として、さらに、お客様にひとつでも多くの選択肢を提供したい」という思いがあったとのこと。

 関西ではすでに京阪電鉄の「プレミアムカー」、JR西日本の「Aシート」という有料座席指定サービスがあります。これに続く形で阪神電鉄が臨時とはいえ有料列車を走らせることは、発表直後SNS等で話題になりました。その反応には、阪神電鉄側も「喜んでいただけた」と手応えを感じていたそうです。

 また、金曜日の夜は利用者が増え、大阪梅田駅が非常に混雑するのも理由のひとつ。座って帰るためにあえて1本列車を見送る利用者も多く、確実に座れる列車があれば良いのではという思いも「らくやんライナー」には込められています。

 「『らくやんライナー』は必ず座っていただける列車です。金曜の夜は疲れていらっしゃる方も多いと思うので、ぜひ座って、楽に帰っていただければと思います」(阪神電鉄運輸部)

 この日の「らくやんライナー」の乗車整理券は完売。次回の「らくやんライナー」の運行は年明けの2023年1月6日です。

【了】

【「らくやんライナー」運行初日の大阪梅田駅の様子】

Writer: 鶴原早恵子(鉄道好きライター)

大人になってから急に鉄道が好きになったフリーライター。地元・京都中心に、時間ができればあちこち乗り&撮りに行きます。駅で行き交う列車や人を眺めているだけで元気が出てくる。ローカル路線、海が見える路線・駅、駅カフェが好き。

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コメント

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2件のコメント

  1. 今年の夏頃だったか、某調査会社が、その会社のアンケートサイトに登録している阪神本線沿線住民の一部に、有料座席指定列車についてのアンケートをとっていた。
    私も、そのアンケートサイトに登録している阪神沿線住民なので、アンケートに回答した。
    アンケートは非公開だったが、先月、阪神電鉄が報道発表したことで、非公開にする必要もなくなったため、ここに書いている。
    アンケートの結果、今月と来月、「らくやんライナー」として、臨時ながら、有料座席指定列車の運行となった。

    • 私は、たぶん違うサイトだと思いますが主催者不明で関東のJR某線の名を挙げて車内にトイレは必要ですかと問うアンケートを見たことがあります。