高速ETC専用化=選ばれし人だけ? 揺らぐ公共性 救世主「パーソナルカード」条件変更でどう変わる

クレジットカード会社発行のETCカードを持たない人でも、ETCで高速道路を利用できる「パーソナルカード」の利用条件が変更されます。料金所のETC専用化が進む中、高速道路というインフラの“公共性”維持のために重要な改正ポイントです。

パーソナルカードの保証金、最低2万円→3000円に!

 現金の使えない料金所が増えることから、高速道路各社が共同で運営する通行料金支払い専用カード「パーソナルカード」の条件が見直されます。クレジットカード会社が発行するETCカードに依存せず、低額でも高速道路を利用できる可能性が広がってきました。

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首都高でいち早くETC専用入口として整備された馬場入口。いまや首都高は35か所がETC専用に(乗りものニュース編集部撮影)。

 高速道路各社で運営するパーソナルカードは、2023年3月1日から申込時に必要な「保証金」の最低額が、これまでの2万円から3000円に引き下がります。最低保証金額を少額からにすることで、カード加入をしやすくします。

 パーソナルカードは保証金を事務局に預けることで、自分で利用限度額を決められるETC支払い専用カードです。利用額は保証金の範囲内で、これまでは80%が上限でしたが、今回の改定で保証金額分の全額を利用限度額として設定できるようになります。

 保証金は交通系ICカードのような前払い金ではなく、無利息の預託金(デポジット)です。現在、パーソナルカードを使っている利用者にも、利用限度額の拡大は歓迎されています。

【少額利用OKに!】ETCパーソナルカードの変更点(画像で見る)

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コメント

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4件のコメント

  1. 交通系カードの様にチャージで其の時にレシートか領収書ってのになってくれないかなと思うが。

  2. 無料にすれば解決←違

  3. そんなことより、2枚目発行できるようにして!
    一枚じゃめんどくさいんですけど。

  4. 高速のETC専用化って高速の全てのICが「スマートIC」化ということでしょうか?
    ETC未対応の有料道路はどうなるでしょうか?