高速ETC専用化=選ばれし人だけ? 揺らぐ公共性 救世主「パーソナルカード」条件変更でどう変わる
保証金が引き下げられる仕組みが、今後は必要
保証金の設定額を超えると、パーソナルカードは使えなくなります。ここで設定する利用限度額は、月々の請求分ではなく、利用したすべての通行料金の総額なので、事務局は利用停止にならないよう、目安として単月の利用分の4か月分を保証金とすることを推奨しています。
たとえば保証金3000円の場合、月々に利用できる目安は750円程度。仮に初月で3000円分の通行をすると、翌月は利用できなくなります。再開には、その月の支払いが終わるか、請求総額を上回る保証金の積み増しが必要です。2万円からの保証金が、3月からの改定では3000円、5000円、1万円と細分化されたため、積み増しもしやすくなりました。
ただ、既存の利用者からは、こんな声があります。
「高速道路の利用頻度には変動があるので、いちばん使う月で保証金を設定したいが、一度積み増しした保証金は下げることができないので、どうしても高速道路の利用に慎重になる。なぜ下げられないのか」
通行料金の現金での支払いは各種割引が受けられず割高となり、今後もETC専用料金所が増えることで利用しにくくなります。反面、ETCカードだけしか決済手段がないと、実質クレジットカード会社が高速道路の利用者を選別していることになります。高速道路という高い公共性を維持するためには、パーソナルカードという第三の決済手段の維持は、今後も重要です。
【了】
Writer: 中島みなみ(記者)
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。
交通系カードの様にチャージで其の時にレシートか領収書ってのになってくれないかなと思うが。
無料にすれば解決←違
そんなことより、2枚目発行できるようにして!
一枚じゃめんどくさいんですけど。
高速のETC専用化って高速の全てのICが「スマートIC」化ということでしょうか?
ETC未対応の有料道路はどうなるでしょうか?