74式戦車より重い! 車重40tの8WD装甲車「ARMA II」誕生 トルコ
人と比べると車高の高さが際立ちます。
オプションで120mmクラスの大口径砲も搭載OK
トルコの車両製造企業オトカー(Otokar)は2023年1月31日、独自開発の新型装甲車「ARMA II」を発表しました。
「ARMA II」は8輪のタイヤで走行する装輪装甲車で、既存のARMA装輪装甲車の拡大発展型として開発された戦闘車両です。
最大重量40t、720馬力のエンジンを搭載したARMA IIは、従来の装輪装甲車よりも多くの積載量を誇り、防御力にも優れているそう。それでいて8WS(8輪操舵)により高い機動性も兼ね備えているといいます。
武装も最大120mmクラスの大口径砲を搭載でき、かつ車体はモジュール構造のため、さまざまなタスクに適したプラットフォームとして用いることが可能だとのこと。基本的には大型銃塔を備えた歩兵戦闘車や装甲兵員輸送車として使用するだけでなく、さまざまな武器システム、装備、および各種システムを搭載することで、偵察車両や指揮統制車両などにも用いることができるとしています。
現時点では自国トルコを含め、採用した国はないものの、前型のARMAがバーレーンやUAE(アラブ首長国連邦)に採用されていることから、オトカーではそういった国々を潜在顧客として考えている模様です。
【了】
スェーデンのStridsfordon 90(Strf 90)またはCombat Vehicle 90(CV 90)みたいなコンセプトの装輪装甲車だな
装輪車の場合、120mm砲を発射した反動で車体が揺動して2発目は直ぐには撃てないんじゃないかなぁと思った。
揺動が酷いと射撃即移動も厳しいからどうやって揺動を抑制してるのか興味あるし、揺動をよく抑制しているのであればそこをアピールしてくると思うけど、最近は揺動を抑制できて当たり前だからアピールしないのかな。
ちなみに74式戦車の重量については、鉄道輸送が可能な重量であることという制限の中での決定なので重くできない事は仕方ない。
74式戦車が制式化された当時の日本は高度成長期の後半で成長が終わるオイルショックがあった年でもあり貨物輸送での鉄道輸送は未だに大きな割合を締めていた時代でもあった。
つまり、戦車トレーラーに乗せて移動というのは非現実的な世相でもあったわけで、61式戦車や74式戦車は鉄道輸送を行うという前提で重量が決められ、高さと幅と長さがきめられ、決められた重量の中でどの部分の装甲を厚くするか等も決められている。
これはかなり重要で装甲が厚ければいいじゃないかと戦車を輸送することをないがしろにすると駐屯地から戦場までにトロトロと移動することになり、かなり戦況に影響してくる。それを考えると後付で装甲をつける事が出来き、戦車本体の重量を抑える事ができる10式戦車は、北海道以外に移動することが難しい90式戦車の反省にたった戦車ともいえる。