そこは「日光」なの? ご当地ナンバー実現へ参加した隣町「思いっきり宇都宮ナンバー感」

「日光鬼怒川」のエリアが広がるか?

「日光市は観光が基幹産業でもあり、日光を広くアピールできるご当地ナンバーの導入は地元からの声が大きいです。過去のアンケートでも導入意向が80%を超えています」(日光市総合政策課)

 県内にはご当地ナンバーとして「那須」があるため、「日光」も導入すべき、という声もあったようです。

 一方で塩谷町との関係性について聞いたところ、日光市、塩谷町の担当者とも、互いに「関係がないわけではない」と口を揃えました。「(日光市として)合併した2町村は『塩谷郡』です」(日光市総合政策課)とのこと。

 また塩谷町企画調整課も、鬼怒川や国道461号でつながる「旧今市市エリアとは切り離せない地域」だといいます。

 実は、かつて両自治体は鉄道でもつながっていました。1959(昭和34)年まで、東武鬼怒川線の新高徳駅(日光市)と国鉄矢板駅を結ぶ「東武矢板線」が塩谷町域を横断していたのです。現在、町の交通は中心地である玉生(たまにゅう)と、鬼怒川沿いの船生(ふにゅう)、この2つのエリアと宇都宮市街を結ぶ関東自動車のバスがメインですが、旧矢板線の並行ルートも、町が地元のしおや交通に委託してバスを運行しています。

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かつての東武矢板線。全通当初は下今市からSLによる直通運転が行われたという(東武鉄道「SL大樹」ウェブサイトより)。

 とはいえ、塩谷町として「日光」ナンバーをどう活かすかについては、「(日光市との)協議会でこれから考えていく」(企画調整課)とのこと。

 日光市の担当者は、「年末までに図柄入りナンバーのデザインと、導入促進計画をまとめます。そこで、どのような観光資源を結び付けていくか」と話しました。日光ナンバーの導入をきっかけに、「日光鬼怒川エリア+塩谷町」という観光のあり方などが生まれていくかもしれません。

【了】

【新・ご当地ナンバー6地域(地図で見る)】

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コメント

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1件のコメント

  1. そうかな?
    塩谷といえば鬼怒川温泉のイメージで、観光なんかで日光と一体化してる気がする

    むしろ鹿沼が日光ナンバーになることに違和感ある
    まあ宇都宮ナンバーでいたくないという意見も強そうだが