超急上昇と急降下を繰り返す「元旅客機」…なぜこんな飛び方を? 上昇角50度も"通常運航"!
スゴイ飛び方ですが、トラブルではなく、予定通りです!
上昇角50度、降下角42度
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」の公式SNSアカウントが、とある飛行機の航跡を紹介しています。その航路を見ると激しい急上昇・急降下を繰り返し、巡航速度もそれにともなって大きく変化。これはトラブルではなく、意図的なフライトです。
当該機は「Airbus A310 Zero G」と呼ばれ、2015年からフランス、ボルドーのNovespace社が運航しているもの。無重力実験などに用いられる飛行方式「放物線飛行」によって、機内の人が無重力を体験できる飛行機です。高度・速度の著しい変化は、この「放物線飛行」によるものとのこと。その上昇角は50度、降下角は42度にも上ります。
Airbus A310 Zero Gのベースはエアバス製の旅客機「A310」で、機内を中心に2014年9月から半年ほどの期間をかけ、改修が施されています。客室は乗客が「無重力体験」を安全に体験できるべく、座席や荷物棚などが取り払われているほか、床、壁、天井をパッドで覆っているとのことで、公式ページではこの機を「世界最大の無重力航空機」と称しています。
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