羽田発ANA便で珍景「前進出発」開始 ジェット機がバックせずそのまま滑走路へ… 狙いは?
狙いを聞いたら納得でした!
羽田発沖止めスポットの一部で16日から
羽田空港第2ターミナルを発着するANA(全日空)の一部便で、新たな出発方法が採用されているようです。同空港では通常、飛行機が駐機場から滑走路に向かって動き出す際、専用車両によってバックで機体を押し出す作業「プッシュバック」で所定の位置まで飛行機が動かされたのち、そこからはじめて前進を始めます。対し2021年7月16日(金)から見られる光景は、プッシュバック自体をショートカットするようなイメージで、駐機場から飛行機がそのまま前進して滑走路に向かうというものです。
ANAによると、この「前進出発」は、同社が使用しているジェット旅客機としては比較的小さめのエアバスA320型、A321型、およびボーイング737型機で、空港ビル正面のバス搭乗駐機場「81番」「84番」から出発する便を対象に実施されるそうです。「今回の運用は、航空局の連携により実現しました」(ANA)としています。
「前進出発」はターボプロップ旅客機が地方空港を出発するにはごく一般的な方法ですが、羽田のような大きな空港で、ある程度の大きさを持つジェット旅客機がこの方法をとるのは、珍しい光景ともいえるでしょう。
ANAはこの狙いについて「プッシュバック時間も不要となるほか、近隣駐機場から出発する便とプッシュバックのタイミングが重なってしまった場合の待機時間が減少するなど、定時到着の向上効果が見込まれます、また、滑走路までの走行距離も減るので、CO2削減効果も期待できます」としています。
【了】
駐機場というものをしげしげと観察したことがなかったです。