「乗り換えです」…ってどこまで歩くんだ! 同じ駅名なのに離れている都内トラップ駅

乗り換え案内のアプリなどを確認していると、同じ駅名ですが、別の路線に乗り換えるときがあります。そのルート、よく確認した方がいいかもしれません。

その乗り換え難易度高いかも?

 乗り換え案内のアプリなどを確認していると、同じ駅名ですが、別の路線に乗り換えるときがあります。しかし、思わぬトラップが潜んでいることも。

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各路線の大手町駅を結ぶ広大な地下道(斎藤雅道撮影)。

 都内に限定しても、同じ駅名であるのにも関わらず、驚くほど離れている駅というのがいくつか存在します。しかも、有名な観光地に行く途中にもそうした駅が多く、大きくわけてふたつのパターンがあります。

同名駅ではあるが鉄道会社が違うため離れている

 このパターンで代表的なのは、東武、東京メトロ、都営地下鉄、つくばエクスプレス(TX)が同じ駅名を使っている浅草駅です。

 東武、東京メトロ、都営地下鉄の浅草駅もそれなりに距離が離れていますが、TXだけは別格です。浅草寺を挟んでほかの3駅とは反対側にあり、その距離は約600m。都内でもかなり観光客で混雑するエリアを通るので、7~10分程度はかかります。

 また、大江戸線両国駅とJR総武線両国駅も、最短の出入り口どうしでも400mあまり離れています。

 そして、最も面倒かもしれないのが、東京メトロの丸ノ内線、東西線、千代田線、半蔵門線と都営地下鉄三田線に同じ駅名がある大手町駅です。

 同駅はホームが複雑に折り重なる、いわゆる“ダンジョン”的な構造なので慣れないと移動が大変です。最も遠い丸ノ内線と三田線は400m以上も離れています。さらに、二重橋前駅や日比谷駅、有楽町駅、銀座駅、東銀座駅なども地下通路で結ばれているため、初心者は思い切って地上に出てしまった方が分かりやすいこともあるほどです。

同じ鉄道会社の路線なのに駅が離れている

 こちらの場合、同じ会社の駅だから安心だろうという思い込みがあるので、油断していると引っかかるケースが多いかもしれません。

 この例で都内において一番有名なのは、JR東京駅の京葉線地下ホームです。地方から舞浜駅にある大型テーマパーク行く場合は同路線を使うことが多いですが、東京駅の他路線とかなり離れており、移動距離は約600mといわれています。離れた場所にあることを知らずに迷っていると、体感的にはもっと長く感じるかもしれません。その遠さは、隣の有楽町駅から乗った方が移動距離に関しては短いほどです。

 ほかには、都営大江戸線と浅草線の蔵前駅乗り換えがあります。地下鉄の駅ですが地下で直接繋がっておらず、地上に出る必要があるため、たどり着く難易度が高めです。乗換の全行程は、駅構内での移動も含めて300~400m程度。地上では途中に交差点の信号待ちもあり、不慣れな場合は乗り換えで10分程度の時間ロスを見ておく必要があります。

 かつてはJR埼京線、湘南新宿ラインの渋谷駅停車ホームから、山手線の渋谷駅のホームに行くのもかなり時間がかかりましたが、2020年6月のJR埼京線渋谷駅のホーム移設工事以降はかなり近くなっています。

 また、首都圏まで範囲を広げると、JR武蔵小杉駅も東急線の改札口やJR南武線ホームと距離が離れていることで有名です。

【了】

【ええ…、ウソだろ~】同じ駅名の乗り換え先に続く気の遠くなる通路(写真)

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