なぜ? 航空ショーで世界初公開のルノー新型SUV「ラファール」 飛行機と展示してアピールしたい“元祖”
ラファールとは「疾風」を意味する。
戦闘機にも使われている名前
ルノーは現地時間の2023年6月18日、「パリ・エアショー2023」の会場で、新型SUVクーペ「ラファール」を世界初公開しました。
同車両をクルマではなく、航空機のイベントで公開したのには大きな理由があります。ルノー創設者ルイ・ルノーは自動車だけではなく、航空機産業に関しても注目していました。「コードロン・ルノー・ラファール」という同社の機体を使用した飛行家のエレーヌ・ブシェは、1934年8月11日に445km/hを達成。さらに1000kmを超える距離の女性記録を含む、数々の速度記録をこの「ラファール」で打ち立てました。
「ラファール」はフランス語で「疾風」を意味し、同国の戦闘機の名前でも使われていますが、ルノーの「ラファール」こそ、初めてその名前を使った飛行機とされています。
さて、新しいSUVの「ラファール」は、3気筒ターボエンジンと2つの電動モーターを組み合わせた200馬力の「E-Techハイブリッド」システムを搭載。今後は、最高出力300馬力を発生する4輪駆動の新開発「E-Tech 4x4」の投入も予定されています。
1.47×1.12mの巨大なソーラーベイパノラミックガラスルーフを備えているのが特徴で、ガラス表面全体の9つのセグメントごとに光を調整可能。光を最大限に取り入れたり部分的に遮光したりできます。
なお、ルノー「ラファール」はスペインのパレンシア工場で生産され、欧州で2024年春に市場投入される予定です。
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