史上初“量産タイプの原子力空母”ネームシップがいよいよ退役へ! しかし後輩の就役は間に合わず心配な状態?
ニミッツ級航空母艦のネームシップである「ニミッツ」が、退役準備のため母港をワシントン州ブレマートンからバージニア州ノーフォークに移す航海に出発しました。
50年以上の艦歴を誇るベテラン空母
アメリカ海軍は2026年3月7日、ニミッツ級航空母艦のネームシップである「ニミッツ」が、退役準備のため母港をワシントン州ブレマートンからバージニア州ノーフォークに移す航海に出発したと発表しました。
ブレマートンを出た「ニミッツ」は今後、「サザン・シーズ2026」という演習に参加し、南米大陸を一周する航海の途中で複数のパートナー国を訪問し、5月頃にノーフォークで退役する予定です。
同艦は、史上初めて量産された原子力空母であるニミッツ級の1番艦として、1975年5月3日に就役しました。現役艦として50年以上任務についている、最古の原子力空母です。
その後、1991年の湾岸戦争、1996年3月の第三次台湾海峡危機での台湾海峡通過、2003年3月に開始されたイラク戦争などに参加。横須賀基地にも複数回寄港しました。また、艦名は戦艦「三笠」の復興・保存に尽力したチェスター・ニミッツ元帥に由来することから、乗組員が三笠公園にある記念艦「三笠」の清掃や塗装をボランティアで行ったこともあります。
当初、「ニミッツ」はジェラルド・R・フォード級原子力空母の2番艦「ジョン・F・ケネディ」と置き換わる形で退役する予定でした。しかし、本艦の就役が遅れたことで「バトンタッチ」が不可能となり、就役を待たずに退役することになりました。
このように引き継ぎ艦が不在となる事態は異例です。アメリカ海軍では少なくとも11隻の空母を維持することが義務付けられていますが、これが一時的に崩れることになります。「ニミッツ」の退役から「ケネディ」の就役までの約1年間、空母1隻分の戦力が不足する10隻体制となる期間が発生すると予想されています。





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