東京都が計画「防災船」ってどんな船?普段は何に使うのか 災害時に“大変身”
普段は「防災船」だと気づきにくい?
「防災船」を災害時の航路確保や物資輸送に活用
東京都は、災害対応力を強化するため「防災船」の検討を加速します。東京都建設局は2023年8月、防災船事業の計画素案作成を委託するための入札を公告しました。
防災船の建造をめぐっては、東京都は2023年度予算に新規事業として4億円を計上。平常時は習熟訓練や防災普及啓発などに使用し、水上バスとして運用することも想定しています。災害時は航路・防災船着場の状況調査、傷病者や物資の輸送に活用する方針です。大型船と小型船を各2隻建造し、大型船は2024年度、小型船は2025年度に竣工する予定です。
現在、東京都建設局は3隻の船舶(水上バス)を東京都公園協会に貸付け、「東京水辺ライン」として隅田川を中心に運航しています。これらの船は防災船としての役割も持っていることが特徴で、いずれも建造から30年以上が経過しています。東京都は2021年度に新たな船舶の必要性や有効性、隻数などを検討し、今回の建造を決定したとしています。
東京都は新たな「防災船」の規模について、大型船は乗客定員200人で総トン数80トン、小型船は乗客定員100人で総トン数19トンを想定。防災普及啓発便として、隅田川や中川、臨海部などで運行することも検討されています。
【了】
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