日本有数の“秘境国道”ようやく全線開通めど 超絶景だけど“超酷道” バイクも通り抜け可能に
新潟県魚沼地域振興局は2025年8月19日、一部通行止めが続いていた国道352号について、9月下旬に交通解放する予定だと発表しました。
秘境酷道「352」やっと全線開通
新潟県魚沼地域振興局は2025年8月19日、一部通行止めが続いていた国道352号について、9月下旬に交通解放する予定だと発表しました。

国道352号は尾瀬に近い福島県桧枝岐村から新潟県魚沼市へ抜けていく国道で、日本有数の秘境をゆく“酷道”として知られます。豪雪地帯のため1年の半分以上、冬季閉鎖となる区間もあります。
7月には県境の行き来も可能になっていましたが、新潟県側の「枝折(しおり)峠」から駒ノ湯入口までの区間は災害復旧工事のため閉鎖が続いています。9月下旬に解除されれば、ようやく全線の通行が可能となります。
もっとも、この区間は国道352号に並行して魚沼側から奥只見ダムに至る元有料道路「奥只見シルバーライン」で迂回が可能です。しかし、奥只見シルバーラインは素掘りトンネルが続く特異な道路で、二輪車は通行ができません。枝折峠区間の開通で二輪車も県境の往来ができるようになります。
枝折峠区間は所々に待避所はあるものの、クルマ1台分の幅しかない斜面に穿たれた曲線の続く“酷道”です。そのぶん、山並みの見晴らしは抜群で、紅葉スポットとなっているほか、「滝雲」と呼ばれる雲海が発生することでも知られます。紅葉シーズンを過ぎ、例年では11月中旬から12月上旬に冬季閉鎖が始まります。
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