熊本市「中心街~九州道 熊本空港」高速整備へ準備開始「国内ワースト」脱却に向け3路線整備 環境アセス

「熊本都市圏北連絡道路」「熊本都市圏南連絡道路」「熊本空港連絡道路」の環境アセスメントが始まります。

「10分・20分構想」実現へ

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熊本市内の道路(画像:熊本市)。

 熊本市は2023年10月23日(月)、市内周辺エリアで計画されている高規格道路「熊本都市圏北連絡道路」「熊本都市圏南連絡道路」「熊本空港連絡道路」について、環境アセスメントの準備をするべく、コンサル委託の入札公告を行いました。

 熊本県は2021年に「熊本県新広域道路交通計画」を策定。そこでは、交通事情が国内ワーストクラスである熊本市内のネットワーク強化を図るべく、今後20年~30年間の視野で「高速道路ICまで約10分、熊本空港まで約20分」を実現させる高規格道路を整備するとしています。

 具体的には以下の3路線が掲げられており、これらが今回、環境アセスメントの手続きへ進んでいきます。
・熊本都市圏北連絡道路:中心部~熊本IC付近。
・熊本空港連絡道路:上記路線からさらに東へ延伸し、阿蘇くまもと空港までをむすぶ。
・熊本都市圏南連絡道路:中心部~嘉島JCT付近。

 特に熊本空港は、とにかく市街地までが遠いのが課題です。バスがメインの輸送手段ですが、渋滞に巻き込まれて定時性が確保されていません。これらの高速道路でスピードアップを図ります。まだ同時に、JR豊肥本線の肥後大津駅から南へ分岐して空港へつなぐ「熊本空港アクセス鉄道」の整備構想も進行中です。

 工事が始まるまでは、まず計画段階評価などで概略ルートが決定されたあと、都市計画決定と環境アセスメントの手続きを完了させ、最終的に事業化を果たす必要があります。最初のステップである「計画段階評価」については、昨年10月の「第5回熊本都市道路ネットワーク検討会」で関係機関の調整済み。評価にあたっては沿線住民向けアンケートなどが行われると思われます。

【了】

【渋滞解消へ「熊本都市圏道路」ルート構想と計画を見る】

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