「え、スマートキーが作動しない!?」突然発生する車のトラブル スマートキーの意外な弱点とは?
車のスマートキーは便利ですが、突如としてキーが作動しなくなるケースがあります。大抵の場合は電池切れですが、稀にほかのケースもあるようです。
突如として開かなくなるときがある?
2023年現在、新たに製造されるクルマの多くで採用されているスマートキー。キーを差し込まずに開錠やエンジン始動ができるという便利な点がある反面、突如として「エンジンの始動ができない」「ドアの開閉が出来なくなる」といったトラブルに見舞われる報告は未だに多いです。多くは電池切れが原因ではありますが、稀に別のトラブルのときもあります。
スマートキーはクルマに搭載されている発信機から発せられた電波を受信し、リモコンキーが応答電波を発信することで、解錠やエンジン始動がおこなえるようになっています。
そのため、強い電波を発する対象が近くにあると、その電波が影響し、キーが反応しなくなるケースがあるようです。2018年5月には、長崎県佐世保市内でクルマのキーが反応しないという苦情や相談が200件以上、市内の自動車販売店にあったというニュースもありました。このトラブルに関しては、米海軍佐世保基地の電波が影響していたのではといわれています。JAFによるとテレビ塔や、発電所、放送局など強い電波を発生する設備がある場合も正常に作動しなくなるケースがあるとしています。
また、自動車販売店のスタッフによると、電波が遮断されて反応しないというケースも。たとえば、リモコンがタバコの銀紙に触れていたり、アルミ製の製品やアルミホイルに包まれた食品が隣にあっただけで作動しないケースもあるそうです。
このスマートキーの電波を悪用したクルマ盗難の手口である「リレーアタック」の対策のために、電波遮断ポーチにキーを入れたり、アルミホイルで包む人もいますが、それと同じ原理が近くにある金属でも起きることがあります。
なお、スマートキーには大概、物理的なメカニカルキーが内包されています。開かなくなった際の対策ですが、リモコンに入っているメカニカルキーで、ドアの解錠・施錠をすることができます。もし電池がない場合は、スターターボタンにリモコンのエンブレム側を直接ふれさせることで、エンジンを始動させる方法が知られています。
ただ電波干渉がある場合は、それでも作動しないケースがあるようです。その場合は、しばらく時間を置いて開錠を試みるのもよいでしょう。
【了】
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