羽田にキター!! イギリス「ド派手な政府専用機」その正体は空軍の“空中給油機”!? 裏方機の華麗すぎる転身
地味な旧塗装での飛来は過去にあり
そもそも、イギリスが「べスピナ」を要人輸送機に改造した当初は、他の「ボイジャー」と同じグレーの塗装でした。しかしボリス・ジョンソン政権が成立しEU(欧州連合)離脱後の新外交政策として「グローバル・ブリテン」を掲げるなか、イギリスを代表して世界中を飛び回る飛行機にふさわしい姿が求められたことで、現在の派手な塗装となった模様です。
イギリス空軍は「べスピナ」の改修にあたって「スマートな新塗装は、貿易、外交、その他のミッションで大臣や王室、その代表団を輸送しながら、世界中で英国をアピールすることになる」とアピールしています。ゆえに、各種イベントでは同空軍のアクロバットチームである「レッドアローズ」と編隊飛行するなど積極的に活用しています。
「べスピナ」は旧塗装のときに来日したことはありますが、新塗装となってからの日本飛来はありません。今年(2023年)5月に広島市で開催された主要7か国首脳会議、通称「G7広島サミット」で来日したリシ・スナク首相も別機でした。
そのため、今回の羽田飛来によって新塗装の「ベスピナ」が初めて日本国内に姿を見せたことになります。同機は短期間の滞在でイギリスへ戻る予定です。次はいつ来るのか、今から楽しみです。
【了】
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