渋谷~環八 直結なるか「淡島通り」宮の坂延伸どこまで進んだ? 世田谷の「狭隘路地」まっすぐ快適に
世田谷の狭隘路地に1本の東西軸が生まれます。
世田谷の狭隘路地に東西軸
渋谷駅の西側、大坂上から西側の住宅街を抜けていく道路が「淡島通り」です。アップダウンを経て環七へ接続し、もう少し行った先で道路は途切れています。
その先が、現在事業中の都市計画道路「補助第52号線」若林工区です。国士舘大学北側を抜け、東急世田谷線(山下駅と宮の坂駅の中間)に突き当たるまでの約1.3kmで、2車線と両側自歩道で全幅20mの道路です。
世田谷通りから北側は、家屋が密集し、東西軸と言える道路が皆無な状況。そこで「特定整備路線事業」として、延焼遮断帯としての機能を果たしつつ、緊急車両の通行路や災害時の避難路を確保し、さらにエリア内のスムーズな移動を可能にするのを目的に事業が進められています。
事業化から約10年が建つ現在の進捗ですが、用地取得率は2021年度末で約74%。現地では取得済み用地がおおむね更地化され、緑色のフェンスで仕切られています。
全線にわたり狭隘な現道のなかで、特に狭いのが若林陸橋付近にある「車幅制限1.3m」区間です。一方通行ではありませんが、実際に自動車同士が離合するのはほぼ不可能。渋谷方面からは環七を横断してきた車が、ひっきりなしに狭い住宅街の生活道路へ吸い込まれていきます。付近に住む60代の男性は「車が車幅ギリギリのところを我が物顔で走り抜けていく。はやくきちんとした道路を作って隔離してほしい」と話します。
なお補助第52号線は、世田谷線からさらに西側へ伸び、経堂駅西側で小田急北側へスイッチして、そのまま西進して環八までいく構想があり、都の「第四次事業化計画」に挙げられて優先的に事業化されていくことになっています。実現すれば、渋谷から環八までをむすぶ1本の東西軸が完成します。
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