わずか1駅の「ミニ路線」に新型車両導入へ 自動運転も計画 いつ入る?
1駅だけの路線に新型車両は珍しい。
現在は8000型電車で運転
東武鉄道は、東武大師線に投入を計画している新型車両について、2027年度以降の運用開始を目指して準備を加速する方針です。同社は、2023年11月17日(金)に公表した第2四半期決算資料で、大師線新型車両の投入スケジュールを明らかにしました。
東武大師線は、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の西新井駅から大師前に延びる支線。路線距離はわずか1kmで、途中駅はありません。現在は、ワンマン運転に対応した8000型電車2両編成が、亀戸線と共通運用で使用されています。
東武鉄道は、2022年度の設備投資計画において、大師線新型車両の調査設計に着手することを明記していましたが、導入時期に関しては明らかにしていませんでした。
大師線では、GoA3(添乗員付き自動運転)の導入が検討されています。2023年度は、前方障害物検知システムや地上センサの検証を行う予定。今後は新型車両や自動運転のセンサなどの設計・検証が深度化する見込みです。
ちなみに、東武大師線はもともと「西板線」として、西新井~上板橋間の全長11.6kmを結ぶ路線になるはずでした。ただ、関東大震災によって東武線が大きな被害を受け、西板線計画は後回しになったほか、地価高騰と建設費の増大などで大師前~上板橋間の着工は断念されています。
【了】
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