護衛艦よりも萌え? パリピ黒マッチョ隊員の超危険な任務とは 海自横須賀の秋祭りに大興奮!
イージス艦搭載ミサイルの大きさにビックリ!
野外炊具1号の隣には、もはや横須賀周辺の海自イベントではおなじみとなった「ちびしま」「こいずも」の展示が。これは護衛艦「きりしま」「いずも」のミニチュアなのですが、艦載機が増えるなど年々グレードアップしているもよう。
ところで、今回この展示の隣に見慣れぬ造形物が……。近づいてみると、なんと対空ミサイル「SM-3」ではありませんか!
普段は艦艇の上甲板に設置されるVLS(垂直発射装置)に収まっているため、まず目にすることのないミサイルが、実寸模型ながら間近で見られるというのは、イベントならではといえますね。もっと小ぶりかと思っていましたが、想像以上に大きく、これを見ると、ミサイルが収められているVLS自体も相当な大きさだとわかります。
思わぬ収穫にほくほくしながら奥に進むと、水中処分隊のコーナーが。海の爆発物処理が主な任務である水中処分隊は、潜水と水中での爆発物処理の専門技術を徹底的に学んだのちに配置される、非常に危険を伴う部隊です。
しかし、そんなハードな任務とは裏腹に、イベントでは黒いゴムボートで海を爆走し、ボートの上から「ウェーイ」と手を振る日焼けしたマッチョ隊員、というギャップ萌えを見せてくれるので、私は密かにファンだったりします。
展示では、機雷探知用のハンドソナーやダイバースーツなどの装備品に触れるのはもちろん、潜水で使う酸素ボンベなどはその場で背負うこともできました。その重さ、じつに20kg。小学生を背負うくらいの重量でしたが、実際に背負ってみるとズッシリとした重みを感じることができ、思わずのけぞりそうになります。
隊員のハナシによると、ボンベだけでなく他の装備も付けるため、場合によっては腰が痛くなることもあるそう。筋トレが欠かせない部隊の一つというイメージですが、やはり体力勝負なのですね。
海上自衛隊というと護衛艦や潜水艦、ヘリコプターや飛行艇のイメージが強いですが、まだまだ知らない部隊、装備が無数にあって奥が深いと改めて実感しました。
【了】
Writer: たいらさおり(漫画家/デザイナー)
漫画家・デザイナー。夫のやこさん、娘のみーちゃんと暮らすのんきなオタク。海自にはまってからあれよあれよと人生が変わってしまった。著書「海自オタがうっかり『中の人』と結婚した件。(秀和システム)」「北海道民のオキテ(KADOKAWA中経出版)」各シリーズ発売中。
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