異色の国鉄急行型「最後の生き残り」引退から1年 感涙の「さよなら動画」が再び話題に「最高の思い出」「一番好き」

いすみ鉄道が感動的な動画が紹介されています。

元国鉄キハ58系

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いすみ鉄道で運行していた国鉄急行型気動車「キハ28」(画像:写真AC)。

 いすみ鉄道の公式SNSアカウントが11月27日に更新。「『キハ28-2346』定期運行終了から今日で1年が経過しました…!」として、昨年の引退時の記念動画を引用リポストし話題となっています。

 この車両は、国鉄時代に急行用車両として全国で運用された「キハ58系気動車」。それまでは蒸気機関車が主流だった国鉄ローカル線の優等列車ですが、エンジンで自力で走れるキハ58系は運用しやすく、一気に置き換わっていきました。

 一世を風靡したキハ58系も、「急行」そのものの廃止や新車への置き換えで数を減らしていきました。いすみ鉄道はJR西日本から譲渡され、「キハ28形」として2013年からイベント列車などで運行。晩年は、全国でキハ58系を見られるのはここだけとなっていました。2022年に老朽化や経済的理由で運行継続を断念。現在は、同鉄道の「国吉駅」で保存されています。

 話題の動画は、クリーム色と朱色をまとった「最後の国鉄急行」に別れを告げる、いすみ鉄道社員たちの思いを乗せたもの。「ここまで走り続けられたのは、『ニハチ』が頑張ってくれたのかなって」「運転席が高い位置にあるので、気分がいいです」整備士や運転士、レストラン列車を楽しむ乗客のひとびとの姿が描かれています。最後は「どうもありがとうございました」の声で締めくくられます。

 動画には「長い間お疲れ様でした」「良き思い出です」「アナログ時代の車両の持ち味と人間味が出てていいですね」など、懐かしんで感傷にひたるコメントが多数。それから1年経ったこの日も、「本当にお疲れ様でした」などのコメントがあります。

 なおいすみ鉄道には、もうひとつの国鉄型車両、キハ52形気動車がまだ現役です。もともとJR西日本で走っていたもので、土曜日に急行列車として運転されています。

【了】

【画像】これが「キハ28」です

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