「四国新幹線」実現へ加速? JR松山駅が歓迎ムードに「未来のためにつなげよう」で”新しい年”へ
東京~松山は3時間以内になります。
地元機運が上昇中
愛媛県は「四国新幹線」の実現をめざし、12月からJR松山駅でポスターや街頭PRなどのキャンペーンをおこないます。
四国新幹線は、1973(昭和48)年の高速鉄道の「基本計画」に位置付けられていますが、いわゆる「正式なGOサイン」である「整備計画」への昇格はいまだに果たしていません。
実現に向けた地道な地元活動が続くなか、2014年には鉄道高速化検討準備会による基礎調査が行われました。そこでは「大阪府南部の紀淡海峡から淡路島経由で四国に入る」「岡山から瀬戸大橋」などのルート比較のうち、「岡山から瀬戸大橋をわたり、そこから高松・高知・松山の3方向へ分岐」という案が、黒字になると算定されています。
2022年には四国アライアンス地域経済研究会が10駅の整備案と経済効果をまとめた「新幹線が都市を変える~新幹線と四国のまちづくり調査~」を発表し、シンポジウムも開かれるなど機運が高まっています。
今回は、JR松山駅のホーム階段および柱に、愛媛県のイメージキャラクター「みきゃん」や四国新幹線応援キャラクター「つなぐん」をあしらった「四国新幹線」アピールポスターが掲示されます。掲示は年明けまで。
ポスターでは四国新幹線のルートや、開業による時短効果の説明も。また啓発標語としてグランプリにえらばれた「新幹線 四国に来よと 時鳥(ほととぎす)」も掲載されています。
愛媛県は「四国に新幹線が整備されれば、四国内における移動時間の大幅短縮のみならず、一定時間内に鉄道で四国から移動できる範囲が大幅に広がり、交流圏と交流人口が拡大します」としています。
【了】
コメント