JR特急のチケットが「飛行機みたいな買い方」に? ネット割引の「変動型」本格導入 最大で“半額以下”も JR北海道
同じ日に予約しても「あれ、値段違う…」。
ネット主体で「おトクなきっぷ」リニューアル
JR北海道は2024年1月23日、今春3月16日のダイヤ改正とともに実施する「おトクなきっぷ」のリニューアルについて詳細を発表しました。
同タイミングで全車指定席化する特急「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」は、これまでの「えきねっと」限定商品「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」などをリニューアルし、普通車指定席に対して席数限定で「特急トクだ値1」と「特急トクだ値14」を通年設定します。
乗車日1か月前から14日前までに設定されるのが「特急トクだ値14」、それ以降から乗車日前日までに設定されるのが「特急トクだ値1」です。いずれも、「予測乗車率」に応じて、また利用者の申込タイミングにより、一定の範囲内で価格が変動するのが特徴になります。
JR北海道によると、予測乗車率に応じて価格が変わるため、同じ日に申し込みをしても、タイミングによって価格が異なる可能性があるといいます。「飛行機などで見られる制度」とのこと。
たとえば特急「北斗」の札幌市内~函館間(普通車指定席+運賃)の場合、乗車日14日前までの「特急トクだ値14」は、30%、25%、20%の割引率で変動し、それ以降に設定される「特急トクだ値1」は15%、10%と割引率が低くなります。たとえば30%割引ならば6590円ですが、駅の窓口で紙のきっぷを購入する場合など、無割引の場合は9440になります。ただし、変動額は無割引よりも高くなることはないそうです。
「特急トクだ値14」「特急トクだ値1」それぞれで設定される割引率や、その“枠”の数も、列車ごとに異なります。たとえば石勝線経由の特急「とかち」の場合、「特急トクだ値14」は55%、50%、45%、「特急トクだ値1」は40%、35%、30%、25%、20%、15%、10%と変動します。最も安ければ札幌~帯広間を3490円で移動可能です。
なお、特急「カムイ」「ライラック」は最初から「特急トクだ値1」のみの設定で、割引率の設定も発着する駅ごとに異なります。
JR北海道によると、ホテルや航空券予約で一般的な「イールドマネジメント」と呼ばれる、単位あたりの収益を最大化する手法を取り入れているということです。対象となる特急のネット割引については、この「特急トクだ値14」「特急トクだ値1」がメインになるといいます。
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