平均時速0km!? 完全停止で阿鼻叫喚「国道246号」の現場 なぜ動かなかった? 「待機」選んだ人との"天国と地獄"
「渋滞の車中ではなく暖かい部屋で過ごしたい…」
いっぽう、国土交通省が「大雪です。極力外出を控えて。高速と一般道を同時通行止めすることもあります」と前日から大々的に発表しており、ニュースやネットメディアでも大雪に対する警戒が呼びかけられていました。
都内のWebサービス会社に勤務する30代男性は、営業の関係でクルマで出社したものの、通常帰宅を断念。オフィスの仮眠室で朝を迎える覚悟もあると話しました。「同じように遅く帰宅するなら、その時間を渋滞の車中ではなく暖かい部屋で過ごしたい」として、デスクでヒーターに当たってコーヒーを飲みながら、iPadのビデオ通話で奥さんや4歳の娘と「雪がすごいね~」と会話しているといいます。
同じく都内で工業部品メーカーに勤める30代男性は、ネットカフェに泊まることを選択。しかし近くはすでに満室が多かったため、似たような空間である「ビデオ個室」を利用したといいます。
23時になっても、24時になっても、国道246号には動きがみられず、辛抱強く待ってようやく「クルマ1台分の距離」が進むというありさまでした。
先述の男性のひとりは「人にも帰巣本能があって、外がどんな状況でも、帰宅時間が来ればいてもたってもいられなくなるのでしょう」と話します。「しかし、そういった本能を理性で必死に押さえつけて、『今日は家から出てはいけない!』『今職場を出ると家に帰れないぞ!』といったように、『普段のルーティンと違う行動』を取れる勇気があるかどうかが、大事になってきますね」としみじみと語っていました。
【了】
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